滝沢氏作品は「モンスター」で深く入り込んでしまっているので「プルートウ」は避けていたのだがつい買ってしまった。いやはや面白い。
元になっている原作「地上最大のロボット」に関して
手塚治虫氏が自分の作品をこう述べている。
『誰が一番強いか?などと言うこと論ずることは虚しいことだ、と言いたくて作品を書いたが
皮肉なものでこの巻がアトムの中で一番人気が出た作品になってしまった。
プルートウを完全な悪役に描けなかった事で
プルートウを壊したときは読者から抗議の手紙がたくさん来たのも
懐かしい思い出である』
たしかに当時昭和40年頃は
「アトムと鉄人28号はどっちが強いか?」
と論じている奴がよくいたような。
気になったのがテーマの「地上最大~」。
大きさ云々を論ずるなら
たしか勇者ライディーンが全長100mだから
かなり大きい部類に入るが
なんで「地上最大~」なんだろうか?。
今となっては手塚氏からの永遠のナゾナゾであるような。
しかしプルートに出てくる天馬博士はまるで碇ゲンドウだ。
滝沢氏がゲンドウを意識して書いたのか
いや、碇ゲンドウが天馬博士を意識して作られたキャラかも。
トビオに対する歪んだ愛情と綾波レイに対する歪んだ愛情がすごく似ているんだが(笑)。
テレビシリーズではアトムは10万馬力のままだったが原作では天馬博士の手によって百万馬力になるのが印象に残っていること。
エプシロンの甘さが命取りになること。
ボラーは戦うだけのロボットであとは何も出来ないというのも笑えた。
格闘しか役に立たないビルドアップした格闘オタクって結構いるからなあ(自爆か?)。
とまあこんな具合にこの忙しいときに余計な考えがいっぱい浮かんできてしまい困ったこの頃である。
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