![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/ec/f28bed13d8e1fc6046865b22e2184e14.jpg?1614182256)
何度も言うが、私が常駐させてもらっている
部署の職員は、あなたが想像する以上に
仕事が出来ない。
このテの人に共通しているのは、
注意すると反省の言葉でなく、
「でも」と、火に油を注ぐような言い訳をする。
素直に、「すみません」と言えば一時的にでも
上司の憤慨を沈められるのに、イチイチ
言い訳をする。
そんな、選りすぐりの仕事できない人の宝庫の
部署なのだが、その中でもなぜか
心和んで微笑ましい職員がいた。
本日の主人公、愛すべきバカ・Sだ。
彼は、仕事ができないというより、
やりたくないからサボるとか、わかってても
やらないと言った、また他の職員と違うタイプの
出来ない職員だ。
上司に同じことで怒られるも、毎度毎度
初めて聞きました!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/22/9b34fc039bd33cb334c030d1e80666c1.jpg?1614178076)
というような表情をする。それがまた大根役者
丸出しなので、笑いを誘う。
ある日、Sがエレベーターに乗り、閉まる寸前に
上司が乗ろうとしたところ、なんとSは上司を乗せまいと
閉ボタンを連打したのだ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/c5/1af1d29cb8627aa6d01729700cd5cb57.jpg?1614181982)
上司はそれを見て、負けじと乗ってきた。
絶体絶命のこの状況で、なんとSから出たセリフは
『こ…こんにちは!』だった。
私はその刹那、このシーンを思い出した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ce/d732bce80bf5564b25b8b6cc772b639c.jpg?1614178942)
(お父さんは心配症史上、一番ヒィヒィ
言いながら笑ったひとこま。)
彼もまた上司に頻繁に怒られていたのだが、
その度に、たけのこの里やらアーモンドチョコを
買ってきてご機嫌を取ろうとするのだ。
そう、仲直りアピールだ。
Sは、ひとことで言って『可愛げ』があった。
上司も、怒りつつも何だかんだで可愛がっていた。
利用者さんのジジ・ババにも絶大な人気で、
SさんSさんと方々から黄土色の声が飛び交い、
めちゃくちゃ可愛がられていた。
他部署に入って行くSを見かけたことが
あるのだが、職員達が彼を見つけるやいやな、
「おー!S!!」と、拍手喝采が起きるかの
ような喜ばれっぷりだった。
彼に、圧倒的なスター性を垣間見てしまった
瞬間だった。
私は、Sによくお菓子をお裾分けしていたせいか、
廊下でバッタリ会うと、片手をパーに開いて
差し出し、「KTさん、お菓〜子!」と
言われたものだ…40半ばの職員にだよ。
仕事できないというか、しない人で
上司にも怒られる人だったが、今でも
上司は彼の思い出話に頻繁に花を咲かせている。
可愛げがあって、どこか憎めない…まるで、
西田敏行扮する釣りバカ日誌の主人公のような
人だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/43/cec3acd6159c6e73fbfa7ffa3d533694.jpg?1614181670)
可愛げのある人は得だ。
ではでは、またね。
🍰KT Jacksonこぼれ話☕️
うさぎの介護で深夜まで起きてるんですが、
深夜に食べるクラッカーが最高に美味しくて
やめられません。