今日も奈良に行ってきました。お陰で(?)無事に更新できました。
今日はスタバじゃないトコで考えてました。メニューはスタバのほうが好きなんだけどな。書きにくいんだよね。
本日は駐車が一発でバック入れできて、嬉しかった~。苦手なんですよ。大抵2、3度やり直す・・・。
ブレスレットもちゃんと直ったし、でうきうきしながら家路に着いたんですけど、乗ったバイパス(高速につながる)の反対車線で事故が起こってた。
あーゆーのを見ると小心者になります。怖いよー。
安全運転しなきゃなー。うん。
※今回、ジノ×ルルな表現があります。でもちゃんとスザルル。
現実逃避妄想
ルルーシュinワンダーランド/その10>
声に導かれるように森の中を歩いていくと、やがて開けた場所に出た。
そこには長いテーブルとそれに見合う数の椅子が並び置かれていて、いくつものティーセットと見るからに美味しそうなケーキや
クッキー、サンドイッチやスコーンなどが所狭しと乗っている。
そしてその一角では先ほどからの声の主たちが「かんぱーい」と、楽しそうにティーカップを掲げていた。
「またか・・・」
彼らとは対照的に、ルルーシュの気分はどんよりと暗く沈んだ。
そこにいたのは、タキシードを着て値札のついたシルクハットをかぶったロイドと、軽薄な正装をし頭からウサギ耳を生やしたジノ。
そしてその二人の間にはふかふかの枕に頭を転がせ、すうすうと気持ちよさそうに居眠っているピンクのベビードール姿のアーニャ。
「どうせ、またろくでもない連中だろう」
すでに学習済みだ。どんなヤツが来ようとも今の俺には恐れるに足らずだ。
そう己に言い聞かせていると、ウサギなジノがこちらに気がついた。
「あっれぇ?アリスじゃないか」
「ほんとだ、アリスだねぇ。どぉしちゃったんだい?そんなに疲れた顔しちゃって」
ついでに帽子屋ロイドものんびりと声をかけてきた。
お前らに会ったせいだ。と、声を大にして言いたいのをぐっと堪えて彼らの元へと歩いていく。
とにかく今はナナリーの行方が優先事項だ。
「おい、ナナリー・・・いや女の子のウサギを見なかったか?」
「見た見た」
「うん、見たよぉ」
二人はルルーシュの質問にあっさりと答えた。
「本当か?!どこで見た?」
「「ここにいる」」
声をそろえてそう言うと二人はケラケラ笑った。
「女の子のウサギと言っただろうが!」
ぶるぶるとこぶしを震わせ、青筋を立てるルルーシュに「わぁ、こわい」と二人はわざとらしく怖がって見せるのでますます頭にきた。
(なんだ、こいつら!むかつくっ)
「まぁまぁ、立ってないで座りなよ」
「そぉだよ。君もお茶をどーぞ」
ジノは自分の隣の椅子をひき、ロイドは熱いミルクティーをカップに注ぎルルーシュを席へと誘った。
(そういえば、喉が渇いたな)
ナナリーを早く探さなければと思うのだが、走ったせいで水分が欲しかった。
「じゃあ、一杯だけ」
二人の申し出を受け入れ、ルルーシュは席に着いた。その時、二人の目が妖しく笑っているのに気づかずに。
「美味いな、このハーブティー」
こくんと一口飲んで、ルルーシュは感心した。
香りからして花をベースにしているようだが、癖がなくそれでいて深みのある味。
今まで飲んだどのハーブティーより美味しい。
「でしょう?何しろ特別なブレンドをしているからねぇ」
「ほぅ」
えへんと胸を張るロイド。どんなハーブを使っているのだろう。是非レシピを教えてもらいたいと、ルルーシュは身を乗り出した。
「君にイタズラしようと思って作ったスペシャルブレンドだよ~」
はぁ?と聞き返そうと思った途端、ぐにゃりと視界が揺らいだ。
「おっと」
椅子から崩れそうになったルルーシュの体をジノが受け止め、すっぽりと腕の中に収めた。
「いや~、いつもだったら警戒して僕たちのお茶会に参加してくれないのにねぇ」
どーゆー風の吹き回しだろうねぇ?
「でも、お陰でとうとうアリスが私たちのものになるよ」
嬉しそうなジノの言葉に、うきうきとロイドはテーブルの上の物を端の方に寄せていく。
「ちょっと、硬いベッドだけど。我慢してね、アリス」
空いたスペースにジノがルルーシュの体を仰向けに横倒した。
「う・・・」
(な・・・んだ?体が痺れて、動かない・・・っ)
必死に手足を動かそうとするが、指先がわずかに動く程度だ。
しかし意識ははっきりしているので、連中の話し声はしっかり耳に入ってくる。なんてたちが悪い。
「意識が無くなっちゃったら、お互い楽しくないでしょ?だから、しばらく動けないように調合したんだよ~」
「さすが帽子屋」
えっへんと自慢げに指を立てるロイドに、パチパチと拍手するジノ。
「お・・・のれ・・・っ」
(こ・・いつら、ぶっとばしてやるっ!)
頭の中ではこれ以上ないくらいにぶち切れているのだが、体は言うことを聞いてくれない。
もう、憤死しそうだ。いっそ気を失いたい。
「さぁ、早くしないとあのチェシャ猫がやってくるよ」
「そうだった。あいつのせいで、最近じゃアリスとろくに話すら出来ないんだから」
本当に独占欲の強いやつで困る。やれやれとウサギ・ジノは首を振った。
(話をするのに痺れ薬を仕込むのか?!どういう性格しているんだっ)
二人の会話にぎりぎりと奥歯を噛む気分だ。と、不意に横を向いていた顔に影が落ちた。
「?」
視線を上げると、ウサギ・ジノもテーブルに乗っている。横たわっている自分に覆いかぶさるように四つん這いになっている状態だ。
「・・・・っ!」
変なお茶のせいで呂律もだが頭も回らなくなっていたのだと気がついた。見下ろす水色の瞳に、ぞくりと背中が震える。
欲情にまみれたそれ。その瞳に見覚えがある。でもそれは、ジノではない。
まずい。
「や・・・っ」
必死に抜け出そうともがくが、力が入らない。
「大丈夫。すぐ気持ちよくしてあげるから」
まかせてと、熱い吐息を交えて耳元で囁かれる。
「やめ・・・っ」
(いやだっ)
「アリス・・・」
そっとジノが唇を重ねてくる。
それを許しているのは、してもいいのはただ一人だけだ。それ以外の人間には許せない。したいとも思わない。
(スザク・・・っ)
次に来るであろう感覚に目を瞑り、体を硬くした。
ガッシャーン!!!
食器が割れる音とテーブルを揺るがす振動に、ルルーシュは驚いて瞳を開けた。
テーブルの上の茶器は飛び散り、めちゃくちゃになっていた。そしてその中でジノが、苦しそうに腹を押さえて呻いている。
ロイドはテーブルの縁に目から上だけ出して、がたがた震えていた。
(アーニャはこの状態でまだ眠っていた。もしかしたら一服盛られていたのかもしれない)
「アリスに手を出したら、ただじゃおかないって忠告したよね?ほんと、空っぽな頭だな」
かち割って確認してやろうか?拳をぼきぼきと鳴らしながらチェシャ猫・スザクが、恐ろしい形相でルルーシュの頭元で仁王立ちしていた。
「あ・・・」
「い、いやだな~。ジョーダン!冗談だよぉ」
あははは、と明るく笑うロイド。しかしその顔は血色を失い、引きつりまくっている。
「まったく君も君だよ、アリス。帽子屋と3月ウサギには気をつけてって言っただろう」
ひょいと抱き上げられた。いわゆる『姫抱き』というやつだ。
女扱いするなと抗議したいのに舌が回らないので、きっと睨みつけ下ろせと目で訴える。それなのに、このバカ猫スザクときたら。
「遅くなってごめん。だからそんなに怒らないでよ」
困ったように笑い、ちゅっと軽いキスを落として誤ってきた。
(空気が読めないところは、同じか・・・っ)
スザクの腕の中で、耳まで真っ赤になったルルーシュは力が一気に抜けていった。
続く>
ジノが色々とかわいそうな状態。始めはこんな展開じゃなかったのに。ゴメン、ジノ。
今日はスタバじゃないトコで考えてました。メニューはスタバのほうが好きなんだけどな。書きにくいんだよね。
本日は駐車が一発でバック入れできて、嬉しかった~。苦手なんですよ。大抵2、3度やり直す・・・。
ブレスレットもちゃんと直ったし、でうきうきしながら家路に着いたんですけど、乗ったバイパス(高速につながる)の反対車線で事故が起こってた。
あーゆーのを見ると小心者になります。怖いよー。
安全運転しなきゃなー。うん。
※今回、ジノ×ルルな表現があります。でもちゃんとスザルル。
現実逃避妄想
ルルーシュinワンダーランド/その10>
声に導かれるように森の中を歩いていくと、やがて開けた場所に出た。
そこには長いテーブルとそれに見合う数の椅子が並び置かれていて、いくつものティーセットと見るからに美味しそうなケーキや
クッキー、サンドイッチやスコーンなどが所狭しと乗っている。
そしてその一角では先ほどからの声の主たちが「かんぱーい」と、楽しそうにティーカップを掲げていた。
「またか・・・」
彼らとは対照的に、ルルーシュの気分はどんよりと暗く沈んだ。
そこにいたのは、タキシードを着て値札のついたシルクハットをかぶったロイドと、軽薄な正装をし頭からウサギ耳を生やしたジノ。
そしてその二人の間にはふかふかの枕に頭を転がせ、すうすうと気持ちよさそうに居眠っているピンクのベビードール姿のアーニャ。
「どうせ、またろくでもない連中だろう」
すでに学習済みだ。どんなヤツが来ようとも今の俺には恐れるに足らずだ。
そう己に言い聞かせていると、ウサギなジノがこちらに気がついた。
「あっれぇ?アリスじゃないか」
「ほんとだ、アリスだねぇ。どぉしちゃったんだい?そんなに疲れた顔しちゃって」
ついでに帽子屋ロイドものんびりと声をかけてきた。
お前らに会ったせいだ。と、声を大にして言いたいのをぐっと堪えて彼らの元へと歩いていく。
とにかく今はナナリーの行方が優先事項だ。
「おい、ナナリー・・・いや女の子のウサギを見なかったか?」
「見た見た」
「うん、見たよぉ」
二人はルルーシュの質問にあっさりと答えた。
「本当か?!どこで見た?」
「「ここにいる」」
声をそろえてそう言うと二人はケラケラ笑った。
「女の子のウサギと言っただろうが!」
ぶるぶるとこぶしを震わせ、青筋を立てるルルーシュに「わぁ、こわい」と二人はわざとらしく怖がって見せるのでますます頭にきた。
(なんだ、こいつら!むかつくっ)
「まぁまぁ、立ってないで座りなよ」
「そぉだよ。君もお茶をどーぞ」
ジノは自分の隣の椅子をひき、ロイドは熱いミルクティーをカップに注ぎルルーシュを席へと誘った。
(そういえば、喉が渇いたな)
ナナリーを早く探さなければと思うのだが、走ったせいで水分が欲しかった。
「じゃあ、一杯だけ」
二人の申し出を受け入れ、ルルーシュは席に着いた。その時、二人の目が妖しく笑っているのに気づかずに。
「美味いな、このハーブティー」
こくんと一口飲んで、ルルーシュは感心した。
香りからして花をベースにしているようだが、癖がなくそれでいて深みのある味。
今まで飲んだどのハーブティーより美味しい。
「でしょう?何しろ特別なブレンドをしているからねぇ」
「ほぅ」
えへんと胸を張るロイド。どんなハーブを使っているのだろう。是非レシピを教えてもらいたいと、ルルーシュは身を乗り出した。
「君にイタズラしようと思って作ったスペシャルブレンドだよ~」
はぁ?と聞き返そうと思った途端、ぐにゃりと視界が揺らいだ。
「おっと」
椅子から崩れそうになったルルーシュの体をジノが受け止め、すっぽりと腕の中に収めた。
「いや~、いつもだったら警戒して僕たちのお茶会に参加してくれないのにねぇ」
どーゆー風の吹き回しだろうねぇ?
「でも、お陰でとうとうアリスが私たちのものになるよ」
嬉しそうなジノの言葉に、うきうきとロイドはテーブルの上の物を端の方に寄せていく。
「ちょっと、硬いベッドだけど。我慢してね、アリス」
空いたスペースにジノがルルーシュの体を仰向けに横倒した。
「う・・・」
(な・・・んだ?体が痺れて、動かない・・・っ)
必死に手足を動かそうとするが、指先がわずかに動く程度だ。
しかし意識ははっきりしているので、連中の話し声はしっかり耳に入ってくる。なんてたちが悪い。
「意識が無くなっちゃったら、お互い楽しくないでしょ?だから、しばらく動けないように調合したんだよ~」
「さすが帽子屋」
えっへんと自慢げに指を立てるロイドに、パチパチと拍手するジノ。
「お・・・のれ・・・っ」
(こ・・いつら、ぶっとばしてやるっ!)
頭の中ではこれ以上ないくらいにぶち切れているのだが、体は言うことを聞いてくれない。
もう、憤死しそうだ。いっそ気を失いたい。
「さぁ、早くしないとあのチェシャ猫がやってくるよ」
「そうだった。あいつのせいで、最近じゃアリスとろくに話すら出来ないんだから」
本当に独占欲の強いやつで困る。やれやれとウサギ・ジノは首を振った。
(話をするのに痺れ薬を仕込むのか?!どういう性格しているんだっ)
二人の会話にぎりぎりと奥歯を噛む気分だ。と、不意に横を向いていた顔に影が落ちた。
「?」
視線を上げると、ウサギ・ジノもテーブルに乗っている。横たわっている自分に覆いかぶさるように四つん這いになっている状態だ。
「・・・・っ!」
変なお茶のせいで呂律もだが頭も回らなくなっていたのだと気がついた。見下ろす水色の瞳に、ぞくりと背中が震える。
欲情にまみれたそれ。その瞳に見覚えがある。でもそれは、ジノではない。
まずい。
「や・・・っ」
必死に抜け出そうともがくが、力が入らない。
「大丈夫。すぐ気持ちよくしてあげるから」
まかせてと、熱い吐息を交えて耳元で囁かれる。
「やめ・・・っ」
(いやだっ)
「アリス・・・」
そっとジノが唇を重ねてくる。
それを許しているのは、してもいいのはただ一人だけだ。それ以外の人間には許せない。したいとも思わない。
(スザク・・・っ)
次に来るであろう感覚に目を瞑り、体を硬くした。
ガッシャーン!!!
食器が割れる音とテーブルを揺るがす振動に、ルルーシュは驚いて瞳を開けた。
テーブルの上の茶器は飛び散り、めちゃくちゃになっていた。そしてその中でジノが、苦しそうに腹を押さえて呻いている。
ロイドはテーブルの縁に目から上だけ出して、がたがた震えていた。
(アーニャはこの状態でまだ眠っていた。もしかしたら一服盛られていたのかもしれない)
「アリスに手を出したら、ただじゃおかないって忠告したよね?ほんと、空っぽな頭だな」
かち割って確認してやろうか?拳をぼきぼきと鳴らしながらチェシャ猫・スザクが、恐ろしい形相でルルーシュの頭元で仁王立ちしていた。
「あ・・・」
「い、いやだな~。ジョーダン!冗談だよぉ」
あははは、と明るく笑うロイド。しかしその顔は血色を失い、引きつりまくっている。
「まったく君も君だよ、アリス。帽子屋と3月ウサギには気をつけてって言っただろう」
ひょいと抱き上げられた。いわゆる『姫抱き』というやつだ。
女扱いするなと抗議したいのに舌が回らないので、きっと睨みつけ下ろせと目で訴える。それなのに、このバカ猫スザクときたら。
「遅くなってごめん。だからそんなに怒らないでよ」
困ったように笑い、ちゅっと軽いキスを落として誤ってきた。
(空気が読めないところは、同じか・・・っ)
スザクの腕の中で、耳まで真っ赤になったルルーシュは力が一気に抜けていった。
続く>
ジノが色々とかわいそうな状態。始めはこんな展開じゃなかったのに。ゴメン、ジノ。