美術館のプレスに出かけた。本来の目的であるから足繁く通わなければならにのだが、どうも居心地が悪いのだ。静かに落ち着いて見ると言うことが出来ないのだ。
根本的には、見る側、見せる側に問題はあるのには違いないのだ。これは多くの日本の文化にいえることかもしれない。映画なんかもやはり同じだ。ある特定の層に迎合して売らんかの精神が見えているのだ。
それが見えないのならまったく問題ないのだが、これまで生きてくるとどうも、目障りであり耳障りなのだ。どうしても、譲る事の出来ないことがあるのだ。
自信を持って『これなんだ』と言う問いかけが感ずる事が出来ないのだ。まあ独りよがりと言うのか、入場者数が多ければ全てよしの姿勢が多々伝わってくる。これが不愉快な思いに繋がって言うのだろう。人が美術、芸術作品に出会うのに、説明なんぞいらないのだ。唯、じゅっくりと鑑賞させてくれればいいのだ。この辺りがすっきりすると、日本文化も大人になるのだろうけれど・・・まだ時が必要のようだ。 【麻布の鬼平】