美術館に出かけた。ひとつの作品が余りにも凄いので近寄って、なるほどこういう風に描くのかと思ってじっと見ていた。
係り女性がすっ飛んできた。一言『線の中に入らないでください』と言われた。小さな素描なんぞ近寄ってみなくてどうする。やれやれだ。後で、図録を見たが本物の持つ迫力なんぞ欠片もなかった。ああ…あ。
昔、文化村(Bunkamura)でやはりプレスの時、ガムを噛みながら見ていたら、女性がすっ飛んできていきなり紙を差し出し一言『ガムを噛んでいますね、捨ててください』ときた。思いっきり飲み込んでやった。この一貫した態度には今もかわっていない。余計な事をしなくていいからちゃんと楽しませてくれよと、言いたくなる。【yone】