上野の国立美術館で開催されている『コートールド美術館展』で、前々から行きたいと思っていたのだが、最終日の昨日にやっと行くことが出来た。
この美術館の設立者であるコートールドは、印象派がまだ異端で世間一般に認められていない頃からその素晴らしさを見抜きコレクションをしていたらしい。
だからなのか、60点の展示作品はどれも印象派の大御所ばかりであった。
ゴッホ、モネ、セザンヌにはじまり、ルノワール、マネ、モディリアーニへと続きゴーガンで締めくくられる。
合間にピサロ、シスレー、シニャックがバトンを渡す。
野球に例えると、打者全員が四番バッターみたいな感じだろうか。
なんとも、まぁ、贅沢な展示会でありお腹いっぱいになった。
その中でも、今回、私なりに面白い発見があった。
印象派の中で、初めて汽車を描いたという作品があったのだ。
当時、工業化の波が少しずつ押し寄せていたヨーロッパを思い、絵の前で、束の間のタイムスリップをする。
そして、現実に戻り、来週末から行く青春18きっぷの旅に思いを馳せる。
こんな素敵な絵は描けないが、素敵な写真が撮りたいと思った。
カミーユ・ピサロ (1830-1903)
ロードシップ・レーン駅、ダリッジ 1871
美術展に行くとついつい買ってしまうポストカードやクリアファイル。