、試験が終わっ時のあのなんとも言えない開放感は、いくつになっても変わらない。
私には先延ばしと現実逃避の傾向があるが、それでも私なりに何とかベストを尽くせたから満足である。
試験が終わって駅まで向かう途中、懐かしい匂いがして、ふと見上げると大きな銀杏の木があった。
そういえば、小学校にも中学校にも、、、学校と名がつくところには銀杏の木があったのを思い出した。
だから懐かしさを感じたのだ。
何故学校には必ずと言っていいくらい銀杏の木があるのだろうと思い、調べてみた。
色々理由があるらしいが、1番の理由は防火らしい。
銀杏はなかなか燃えない木なので、昔の人は実際の防火対策として、またはその願いを込めて植樹したのだ。
何事にも由来があると、改めて感じた。
そんな感慨に浸りながらBluetoothイヤホンを耳に入れて、スマートフォンの画面を切り替えApple Musicをシャッフル再生する。
すると、昔と変わらぬトーンでマドンナが『True Blue』を歌いはじめた。