SFとミステリ ときどき妖怪

SFとミステリ小説を中心に、でもときどき妖怪が登場作品も紹介するサイトです。

暗黒の艦隊 駆逐艦<ブルー・ジャケット>

2020-10-22 20:39:39 | SF

今回は、ジョシュア・ダルゼルの作品です。

著者は、アメリカ空軍でB1-B戦略爆撃機の電子戦担当技官と

いう経歴を持っており、その経験がこの作品に活かされているの

ではないでしょうか。

暗黒の艦隊

駆逐艦<ブルー・ジャケット>

ハヤカワ文庫 2017年5月25日発行

 

時は25世紀。

人類居住圏の辺境星域を担当する第7艦隊は型式遅れの老朽艦ばかり、

出港すると一年以上寄港できない過酷な任務のため「暗黒艦隊」と揶揄

されていた。

老朽駆逐艦<ブルー・ジャケット>の艦長 ジャクソン・ウルフは、

怠惰や汚職の蔓延する艦隊の中にあって、部下を鍛え上げ、老朽艦を完璧

に整備していた。

任務で辺境星域に行ったときに強大な異星戦闘艦と遭遇し、彼らは強大な

敵と戦うことに・・・・・。

 

この作品は、三部作の第一作で、

暗黒の艦隊2 新造艦<アレス>

暗黒の艦隊3 探査船<カール・セーガン>

と続きます。

 

複雑な設定等はなく、いい意味で考えないで愉しめるSF小説。

ただし、SFが苦手な方にはお勧めしません。

あくまでもSF小説が好きで、特に宇宙戦争ものが好きな方にお勧めする一冊。

 

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映画化してほしい作品

2020-09-25 19:06:20 | SF

これから紹介する作品の著者は、 クローディア・グレイ

スター・ウォーズ サーガ のスピンオフ作品を手がけています。

作品名は、

・スター・ウォーズ ブラッドライン

・スター・ウォーズ ジャーニー・トゥ・最後のジェダイ 

         レイア・オーガナ オルデラーンの王女

・スター・ウォーズ ロスト・スターズ

 

今回、紹介する作品は著者オリジナル作品

『 円環宇宙の戦士少女 』

ハヤカワ文庫 2019年2月15日発行

訳者は、中原尚哉さん

ジェネシス星の戦闘機パイロットの少女ノエミは、〈ゲート〉防衛戦

のさなかに遺棄された地球の調査船でアベルという人間そっくりの

人型ロボットを発見する。

30年前に〈ゲート〉の弱点を調査するためやってきたが、独立戦争

に巻き込まれ、船に置き去りにされていたのだ。

アベルから〈ゲート〉を破壊する方法を聞きだしたノエミは、故郷の

惑星を救うため〈ゲート〉によって円環をなす5つの世界へと旅立つ

ことを決意する!

 

読み終わった最初の感想は、映画化してほしい。

ハリウッドでは、宗教的問題等があるから難しいかな。

アニメではなく実写で映画化してほしい作品です。

スター・ウォーズシリーズで培った技術なのかはわかりませんが、

複雑奇怪なストーリー展開やキャラクター設定が難解ではないため、

SF小説が苦手な方や初心者の方にも抵抗なく楽しく

読めると思います。

訳者のあとがきでは、「ガールズ・スター・ウォーズ」と表現して

いますが、スター・ウォーズシリーズとはまったく違う作品だと

自分は感じています。

少女の成長だけでなく、これからの人類の未来のあり方、AIと

どう共存していくのか。

単純な様で色々と考えさせてくれる作品だと感じます。

 

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記念すべき一冊目は

2020-09-12 21:06:33 | SF

この記念すべき一冊目は、何がいいかなと悩み続けましたが

SF小説で、作者のデビュー作という結論になり、

本棚を物色した結果。

山田正紀さんのデビュー作

『神狩り』

ハヤカワ文庫 2010年4月15日 発行

新装版です。

情報工学の天才、島津圭助は謎の《古代文字》を調査中に落盤事故にあう。

古代文字の解明に没頭した島津は、それが人間には理解不能な構造を持つ

ことを突き止めた。この言語を操るもの

それは神なのか。

人間の営為を覆う神の悪意に気づいた島津は、人類の未来をかけた壮大な

戦いの渦に巻き込まれてゆくのだった。

 

1974年にSFマガジンに「神狩り」が掲載されてデビュー。

山田正紀さん曰く、1978年に角川文庫から発行された「襲撃のメロディ」が

SF同人誌「宇宙塵」で先に発表しているので、「襲撃のメロディ」がデビュー作

になるのではとあとがきに書いていますが、作家として活字化されたのは

「神狩り」が先。

なのでデビュー作として紹介させていただきます。

スケールの大きさに驚くとともに、21世紀に生きている人間が読んでも何も

古臭さを感じさせない作品です。

「神狩り」は、シリーズ三部作の第一部で、「弥勒戦争」「神々の埋葬」が

シリーズ作品としてあります。

「弥勒戦争 新装版」は、近日中に手に入るので読むのが楽しみでなりません。

「襲撃のメロディ」も気になります。

 

こんな感じで定期的にブログを更新していく予定です。

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