今回は、ジョシュア・ダルゼルの作品です。
著者は、アメリカ空軍でB1-B戦略爆撃機の電子戦担当技官と
いう経歴を持っており、その経験がこの作品に活かされているの
ではないでしょうか。
暗黒の艦隊
駆逐艦<ブルー・ジャケット>
ハヤカワ文庫 2017年5月25日発行
時は25世紀。
人類居住圏の辺境星域を担当する第7艦隊は型式遅れの老朽艦ばかり、
出港すると一年以上寄港できない過酷な任務のため「暗黒艦隊」と揶揄
されていた。
老朽駆逐艦<ブルー・ジャケット>の艦長 ジャクソン・ウルフは、
怠惰や汚職の蔓延する艦隊の中にあって、部下を鍛え上げ、老朽艦を完璧
に整備していた。
任務で辺境星域に行ったときに強大な異星戦闘艦と遭遇し、彼らは強大な
敵と戦うことに・・・・・。
この作品は、三部作の第一作で、
暗黒の艦隊2 新造艦<アレス>
暗黒の艦隊3 探査船<カール・セーガン>
と続きます。
複雑な設定等はなく、いい意味で考えないで愉しめるSF小説。
ただし、SFが苦手な方にはお勧めしません。
あくまでもSF小説が好きで、特に宇宙戦争ものが好きな方にお勧めする一冊。