お待たせしました。東京トルヴェールが府中の森にやってきます!
2013年1月19日(土)17時開演
府中の森芸術劇場ウィーンホール
お待たせしました。東京トルヴェールが府中の森にやってきます!
2013年1月19日(土)17時開演
府中の森芸術劇場ウィーンホール
第49回日本近代文学館 夏の文学教室 文学・「土地」の力
2012年7月30日~8月4日 有楽町よみうりホール
主催:公益財団法人 日本近代文学館(後援:読売新聞社、協力:小学館)
所のない文学 8月4日(土)Ⅲ時間目 古井由吉
文学には、時間と空間が存在する。土地のない文学はどうか? 土地を失ったら文学は成り立つか?
土地を失った…そこに文学の原点がある。かつての土地が区画整理されてしまう。これは土地の運命でもある。ほんの少し書くだけで空間が目に浮かぶ。プラハでの大改造(20世紀初頭)があったが、土地を失った人間が昔のプラハの幻影の中で暮らしている気がする。
森鴎外の末裔と話をしたことがあるが、鴎外の新聞連載により記者が古文書や系図といった資料を持ってくるのだと言っていた。
トポスはギリシャ語で場所・位置・立所のことだが、土地であり空間という意味もある。
江戸時代から続いたトポスが大正5、6年につきかけた。
永井荷風は、いろいろな所で焼け出された。自分が空襲を受けた日記を強い文章で書いている。場所・空間・所を読み取ることができる。「所(トポス)」に関しては、荷風の認めなければならないところだ。知らぬ者が読んでも(その空間が)鮮やかに浮かんでくる……。
徳田秋声の小説も、その場所が目に浮かぶほど上手い。声や音によって居住空間を巧みに書いている。土地のことをことさら書かなくても、におい・音響をなすことができ、そんなことは、われわれにはできないと思う。
太宰治の『人間失格』は、戦前の話なのに何度読み返しても途中から敗戦直後の風景に思えてしまう。
マンションとは部屋なのか?家なのか? アパートというのもある。建物は濡れた場所と乾いた場所がフラットでつながっている。マンションには、地面と切り離されていて、
地面による湿気が感じられない。
畳のにおいがあり、土管は詰り、厠は汲み取りのにおい立ちがある。ここには、うらやましいような色っぽさがある。インドは、重たくて芳しい、そして色っぽい。きたない・くさい。実はこういうものが、かつて日本の文学を満たしていた。
土地とはにおいではないか? もののにおい、もののあわれ、これが土地のにおい。
われわれ現代人の書く小説は人工的な手続きが多すぎる。例としてカフカの『変身』をあげる。この小説は幻想的で鮮明なので人工的とされており風景描写が少ないと言われている。しかし、ここには、におうように浮かんでくるものがある。
どこの土地だか知らないが、「ああ、土地があるんだな」と感じることのできる文学のことを思う。私は昭和12年生まれであり、戦争を経験しているので3月11日より3月10日のほうに重大な記憶がある。
★ ★ ★
今年の夏の文学教室最終日は磯憲一郎・高橋源一郎・古井由吉といった豪華な講師陣で、招待券をタイミングよく手に入れることができ、思い出深い夏となりました。
Ⅲ時間目の古井由吉氏の授業は、その前の2作家の話と比べると聞き取りづらく、何となく、こんなお話でした……という報告で申しわけないのですが、せっかくですのでその日の授業の記録としても簡単に残しておいたほうがよいと考えました。
三菱一号館は、今から120年ほど前の明治27(1894)年に英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計され、
丸の内で最初のオフィスビルとして建てられたレンガ造の建物を可能な限り復元し、2010年4月より美術館として
開館しました。
★ 小屋裏と煉瓦壁:ガラスの天井を通して屋根裏の構造を見ることができます。(今回は休憩室として使われた
部屋からガラス越しに見ることができ、復元の内容が確認できました)
★ フェルメールとシャルダンの作品は、静物画(と風俗画)の古典として、若いころからの尊敬の対象でした。
ゆっくりと部屋をめぐりながら、静謐な画風を放つ巨匠の作品と向き合い、豊かな時間を過ごしました。
今回のハマ展への出品作品は 「五月の田園Ⅰ」 F100 でした。
今回は、また新しい技法を試してみたものであり、タブローとしては必ずしも評価されなかったかもしれませんが、いつもこういうやり方で研究してきています。
決して、こういう方向で将来行こうというものではありません。
何かご意見やアドバイスがあればお願いします。
明日までの展覧会がたくさん!
ひげふじさんの作品、ここのところ拝見していませんので、これから行こうと思います。
どんな作品なのかたのしみ!
開催は東京都美術館。明日は午後2時で終了です。
ハマ展も、明日まで。
ハマ展の会場、横浜市民ギャラリー(関内駅前)では今回展が最後です。
来期は、赤レンガ倉庫で作品も小ぶりになるとのことです。