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阪神タイガースの狩野選手を応援しています。キャッチャー&守備重視。楽天イーグルスが大好きで、日ハムも応援しています。

育てる

2010-01-20 23:11:53 | 各球団の捕手達
 と言っても、今話題の「育成枠から這い上がってどうこう」という話ではなく。
もちろんそれも素晴らしいし、チームにもファンにとっても喜ばしいことですが。

いや~ジャイアンツってスゴイな、と思います。
何がって阿部選手を入団すぐからずっと起用しつづけて、立派な正捕手に育て上げてしまうところが。
もちろん、当時「アマチュアナンバーワン」と言われた素質も実力もあってのこととは思います。

 しかしいくら才能や素質があろうと、相手はプロ。
高い技術と戦略が必要な捕手というポジションを、新人に任せるのは相当な覚悟が必要で、
賭けでもあったと思います。

 何しろ捕手というのは守備においての扇の要。
ここがしっかりしていないと守備が崩壊しかねません。
リード以前に、キャッチングやスローイングが出来ることはもちろん、投手や内野手と連係して
しっかり本塁を守らないといけません。このポジションでのエラーは失点につながりやすく、
ミスによる失点はチームの士気を下げる、という副作用もあります。

 その大事なポジションに新人を使い続ける大胆さ。しかもその徹底振りがすごい。
初年度から127試合、その後も2003,2005年を除いて毎年100試合以上に出場。
打力を活かしたいから、とコンバートの話が出ても方針を変えずに、とにかく試合に出し続けて、
捕手での実戦経験を積ませていく。
(私の手元の本には「入団交渉の席で、球団から『コンバート拒否権』を勝ち取っている」
 とあるんですが、本当でしょうか?)

 始めの頃は、リードを酷評されることもあったそうですし、不振や故障もあったでしょう。
他に選手がいないわけでもない。それでも阿部選手を起用し続けるには、余程しっかりした
構想と一致した方針が首脳陣にあったものと思います。

 阿部選手入団直後の2001年。長嶋監督は「このシーズンは阿部にやる」と言われたそうです。
その覚悟で使う、ということだったのでしょう。だからといってジャイアンツが即低迷したかと
いうと、そんなことはなく。

 2001年2位,2002年優勝,2003年3位,2004年3位。2005年以降は既出の通り。
補強もしっかり行った結果と思いますが、それももちろんチーム構想の内。
やはりチームが首位争いをして、緊迫した試合を経験することこそ、選手にとって何よりの
糧となるでしょう。勝つ為の補強であり、育てるための補強でもあり。そういう考えの元、
常に勝ち続け、同時に戦力を蓄えていくのが読売ジャイアンツという球団の本当の強さなん
ではないかな?と改めて思いました。

 ええと、ちょっと持ち上げすぎでしょうか?
まあ、好きか嫌いかはともかく、ですね。
強いものは強いし、凄いものはスゴイと思いますので。

 そういえば、もう一つの強~いチーム。
あそこの新人捕手は、ルーキーイヤーながらも77試合に出場し、日本シリーズの先発マスク
まで経験したんではなかったですか?これまたスゴイ経験ですよね。

 と、いうことで、次なるターゲットは日本ハムファイターズの捕手の皆さんです。

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 日ハムか~。あそこも強いよね。のワンクリック→よろしくお願いします。

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