my diary

思ったときに思った事を・・とっても私的な日記を綴っていこうと思ってます

「狐笛のかなた」 上橋菜穂子

2010-03-29 17:34:29 | 読書
娘達が春休みで私の実家に行ってるので昨日はずっと本を読んでました。

児童書なんですがすっかりはまってしまいました。

主人公は12歳の小夜。人の心が聞こえる力を亡き母から受け継いだ女の子とあの世(神の国)とこの世との間の世界に住む霊狐(れいこ)キツネのお話です。

時は戦国時代なのかな~はっきりと記されてませんが国の領土を争って従弟同士の藩主が呪霊を掛け合いお互いの身内を殺しあうのです。

その犠牲となるのが霊狐。キツネです。キツネはいろんな人間に化ける事が出来、足も速く賢い獣です。

霊狐は主に絶対服従で主からの命令通りに人を殺さなければなりません。殺すことに対して感情を持ってはいけません。もし命令に逆らうと主の持つ「狐笛」によって主から殺されます。「狐笛」は霊狐の命の笛。

この物語は暗く「死」「呪い」の言葉が繰り返される。主人公、小夜のおばあさんは
「とりあげ女は、自ら穢れのなかに手をつけて、赤子をとりあげる。貴いけれどおそろしい仕事だよ。望まれぬ子を、あの世へそっとお返しすることもある。産も死もあの世に近い。」

深いな~・・。それでもこの物語がなんだか明るく引寄せられるのは死を意識するのと同時に生きる強さを感じるからなんだな。

霊狐は人間の小夜に恋をする。また小夜も霊狐のキツネを想う。霊狐は主を裏切り小夜を守るため命をかける。そんな霊孤に惹かれる小夜は霊孤を追い自分も霊狐となる。

なんか感動したないい本でした。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山水)
2010-03-29 18:27:11
良い本読みましたね
ホイルの請求書もそっとお返ししなくては
返信する
請求書、返したいです。。 (山水さんへ)
2010-04-01 23:18:42
請求書のおかげでホイルのチェックをされました・・
板金屋のおじちゃんには暫く主人と会わないよう言っておきました(笑)
返信する