息子の大翔(11歳)のKX65が2度目のクランク焼き付き・・・。
さすがに緊縮財政の中たまらないモノがあるので、僕が乗っていたRM85Lをスモールホィール化して乗れるようにして、練習はRM85,レースはKX65で!としたら良いんじゃないの?!と目論んだんですが、奴が3回乗ったら今度はRM85がクランク焼き付き・・・。
僕がさんざん乗っていた時は何ともなかったのに。。。
で、また店でエンジンを直して貰うのもシャクだし、この際初クランク交換(エンジン腰下分解)にチャレンジすることにしました。
85のエンジンの軽さ・・・。
車載状態であらかたのデカいナットを緩めておくのも忘れません。
外したエンジンを部屋に持ち込んで、サービスマニュアルとにらめっこしながら必要部品、必要工具を書き出して行きます。
腰上整備は2スト、4スト共にやった事があるのですが、機会に恵まれなかった事や、苦手意識から腰上は自分で、腰下はバイク屋さんと決めていた節がありましたが、ちょうどいい機会なので、この際時間をかけてやってみる事に。
最悪壊れても(もう壊れているけど)KX65があるし・・・と自分を鼓舞しながらまずはクランクインストーラー、エンジンセパレーター、エンジン台をヤフオクでゲット。
木枠で組んだエンジン台の上でまさにまな板の鯉状態のエンジンにセパレーターを取り付けてエンジン割り開始!
やった事ある人にはなんて事ない作業なんでしょうけど、緊張の一瞬です。
引き返すなら今、割ったらバイク屋に泣きつくのもバラバラ後はキツイぞ~とか一瞬ネガティブな考えが浮かびますが、弱気を振り払ってセットしたセパレーターのボルトをレンチでグリグリ回していきます。
グっ、グググッググ、バキバキバキと聞きなれない音を出してエンジンが割れました。
エンジンが割れると、もう引き返せないからか、かえって冷静になって反対側のケースにもセパレーターをセットして無事に今回焼き付いたクランクの摘出に成功!
あ案の定、クランクのビッグベアリングが安定?の焼き付きロックでコロ状ののはずのベアリングがまっ平になってました。
ククランクのサイドベアリングやシールは再利用出来ない事もなさそうでしたが、これを替えるとなるとまた腰下分解なので、クランク、サイドベアリング、シールは新品交換。
ピストンは全然まだ使えそうなのでリングとスモールベアリング、ピストンピン、各種ガスケットのみ新品交換。
部品が届くまで暇だったので、ピストンとヘッドの燃焼室を鏡面加工。
ちょっとポップ気分を味わって部品到着を待ちました。
その後部品が到着したので、クランクインストーラーでケースにクランクを引き込みます。
反対側のケースにも・・・
今回クランク交換を行うにあたって、一番懸念していたのが、このケースに対してどこまでクランクを引っ張って納めたら良いのか?と言う事。
マニュアル見てもそんな数値は載っていないし、色んな人のブログを参考にしても ただ引っ張って入れる・・・とだけしか書いておらず、引っ張れるところまで引っ張ってしまって良いのか? 適当なところで引っ張るのを辞めて後はケースをトルク管理すれば適宜良い場所にクランクが収まるものなのか???
これは識者に聞くしかないな・・・とRMを格安で売ってくれた友人に質問したところ、バラス前にシックネスゲージでクランクとケースの隙間を測っておくとそれが指針になるよ!との事。
一気に心配していた疑問が解決しました。
後はクランク組んで、きちんと回るか確認して、エンジンを車載してから、ピストン、シリンダーを組んで、オイル、冷却水を入れて、、、緊張の一瞬!
コックを開けてキックをしたら、あっさりとキック2発目で始動!
まるで普通に回って、力強そうです。
やってみるもんですわ。
シフトドラムやシフトフォーク、ギアの変わる構造など、頭ではわかっていたつもりの物が全部見て触れたのが今回の収穫でした。
今までは焼き付いたら、どこの店に出すか・・・でオロオロしましたが、これでこれからは自分で交換できそうです。(まだ単気筒限定ですがw)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます