恵之助の成績は、ふつう。
運動も、中の中。
容姿、まぁまぁ。
大好きな野球といえば、
普通の能力を有しながらも、
本番では、ガチガチ・・・カチコチ・・・・ど緊張してしまい
ミスばかり。
よって、下の下の下で、レギュラー獲得できず。。。。
まぁ
良くも、悪くも
クセのない平凡な、忍者の末裔を微塵も感じさせない存在でした。
体臭も少ないらしく、
「男の子のお母さんたち、みんな息子の部屋が『男臭くて仕方ない』って言っているけれど、恵之助の部屋は全然臭わないわね〜」
と母はよく言っていました。
男性ホルモンも少ないほうらしく、、、、
体毛も薄い。
しかし、しっかり思春期はやってくるもので、
好きな女の子もできるのでした。
中学3年の「卒業」という言葉も聞かれ始めた頃、
最後のチャンスと周りでカップル成立という男女が増殖中に、
「俺、好きな人がいるんだ。」
「理香のことが好きなんだ。」
と、親友・春(はる)に告白をしました。
すると、春(はる)は、
「ごめん、俺も理香が好きなんだ。。。。」と。
ひょえ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
これには、恵之助、全く気づいておらず、
心の底からの驚き。
親友・春は、
のちに大学生の時、
女性週刊誌の特集
「私の街の反町君」
に写真が載ってしまうほどの、今で言う
イケメン
でした。
しかし、
負けない。
俺のほうが、彼女のことを好きなんだから。。。。
つづく。