NPO法人大雪山自然学校 旭岳自然保全員ブログ

URL: https://daisetsu.or.jp TEL/FAX:0166-82-6500

【大雪山国立公園・旭岳情報】涼しい姿見と登山情報

2022年08月14日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2022/8/14(日)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】小雨+霧のち曇り、一時雨
【気温】~16℃
【風速】~5m/s

今日はまず、ロープウェイの駐車場の奥の森からエゾシカらしき鳴き声が聞こえました。
最近、ロープウェイの車窓からもよく目撃されています。乗車の際は探してみてください。

姿見駅から外に出ると、なかなかの霧ですが秋っぽい花々が楽しめます。

ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)とシラネニンジン

シラタマノキは花が終わり、白い実が大きくなり始めました。

第一展望台で、高山植物の上に投石されていました。

高山植物が潰れています。こういう事をする人には来ないでほしいです。

曇りながらもだんだんと霧がはれ、視界がよくなってきました。
ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)とチングルマの綿毛

ウラジロナナカマドの実も色付き始めました。

紫色の花のエゾオヤマリンドウは、白い花も見られます。
咲いている場所は私たち旭岳自然保護監視員にお尋ねください。

雨の後の散策路は水たまりやぬかるみがあります。
石や簡易木道などで歩けるようにしておりますが、靴の濡れや汚れが気になる方は、
姿見駅にあるレンタル長靴(一足300円)をご利用ください。

久しぶりに双眼鏡で散策路の内側の原っぱを眺めてみると、
散策路から遠く離れたところですが、下山道で見られるタチギボウシが咲いていました。

たわわに実るコケモモの実。野生動物の貴重な食料です。
姿見の池園地は国立公園特別保護地区のため、実を採取することはできません。
キタキツネがいるためエキノコックス症の危険もあります。

旭岳と噴煙が映る姿見の池

姿見展望台ではカラスに食べ物などを盗られる被害が多発していました。が!
子育てが終わったのか、ここ数日、カラスの姿を見ていません。
しかし油断は禁物です。注意しながら休憩してください。

メアカンキンバイは花の時期は終わっているのですが、一株に一輪ずつ花が咲く様子が見られます。
これはどういう現象なのか知りたい!と毎年思っています。

イワブクロはほぼ花が終わってきていて、今は石室横で見られます。

コモチミミコウモリの花 姿見階段下でひっそり咲いています。

ミヤマホツツジは姿見駅を出て右側の木道から見られます。

今日もボランティアの方々が来てくださり、作業を手伝っていただきました。

姿見駅での3分レクチャーにも挑戦していただきました。
3人とも、とても初めてとは思えないくらい上手でした!

レンタル長靴のサイズ表示の書き直しの作業なども手伝っていただき、
とても助かりました。どうもありがとうございました!


登山に行かれるみなさまへ

夕方頃、登山から戻った方から、仲間が中岳温泉で意識が無く動けないという連絡がありました。
結局意識は戻り、他の仲間とともに自力で戻ってきたのですが、詳しく聞くと、早朝に出発して、お鉢平を一周してきたとのことでした。

その他にも、縦走から戻られた様子のご家族は、ロープウェイの最終にギリギリに戻られました。
一時土砂降りの雨が降ったので、それで予定より遅れてしまったのかもしれません。

2組とも無事に戻られて、ロープウェイにも間に合ってよかったのですが、やはり力量に合わせ、且つ急な天候の変化に備えて余裕を持った登山計画を立てて、登山を楽しんでいただければと思いました。

ガイドの方より、当麻乗越への登山道情報をいただきました。

登山道でのヒグマの情報が増える時期です。旭岳周辺では裏旭や裾合平での目撃情報がありました。
縦走される方は、事前に下記に掲載されているヒグマ情報や、避難小屋、石室の情報もご一読ください。

大雪山国立公園連絡協議会

白雲岳避難小屋

大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ

黒岳石室

高原温泉ヒグマ情報センター

旭岳自然保護監視員:羽馬



最新の画像もっと見る

コメントを投稿