NPO法人大雪山自然学校 旭岳自然保全員ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】 伝えたいこと

2019年10月19日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2019/10/19(土)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】くもりのち雨
【気温】~6℃
【風速】~18m/s
【積雪】~20cm

本日の旭岳は,雪が降ると思っていましたが雨となりました.午後にかけて風も強まり,荒れた天気となりました.
15時20分頃,ロープウェイが運休となりました.

凍結した散策路は,雨でさらに滑りやすくなり大変危険な状態です.
せっかく来たからと,無理して1周コースへ行くのはあまりお勧めしません.
この時期の散策も,登山と同じよう引き返す勇気が必要ですね.

写真のような凍結して危険な箇所は,雪を割って除雪作業を行っています.

除雪作業が珍しいのか,海外へ来たから何でも記念写真となるからか,この作業をしていると結構写真や動画を撮られます.
撮って頂いて全然構わないのですが,真顔でひたすら硬い雪をスコップで叩き割っている光景がどう映ってしまっているのか少し気になりますね・・・

登山道の残ったロープも撤去しました.これから徐々にロープを撤去していきます.

雪で気分が上がる方も少なくないでしょう.ロープの外側にある新雪なんて格好の餌食です.

このような箇所がいくつもあります.
ここ姿見の池園地のロープの外側には,大切な高山植物達がたくさん生育しています.
生命力の強い植物達も,人間の重みには耐えられません.
掲示物やレクチャーなどで,ただ「ロープの外側に出ないでください」と注意喚起しても,見ない・聞かないで中々理解してもらえないのかもしれませんね.これくらいいいじゃないと,雪の下の植物のことなんて気にかけない方のほうが多いのかもしれません.それでも,国によって人によって多くの価値観が集うこの場所で,100人に1人でも気づいてくれる方,行動してくれる方に向けて活動していくべきなのでしょう.

旭岳自然保護監視員:社本 麗南


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