私はビートルズ世代ではないのです。
今、51歳の私よりもう少し上の方々がドンピシャの世代じゃないでしょうか。
でもね、私、ビートルズというとTOP画像のポスターがまだ幼かった私の記憶にキョーレツに残ってる。
私より10歳上だったいとこのお姉ちゃんがビートルズファンで、部屋に行くと黒いタートルを着た彼らのこのポスターが飾ってあったの。
まだ小さかった私には"外国人の歌手"という認識くらいだったのを覚えています。
ビートルズは今年レコードデビュー50周年だそうで。
私が愛聴しているFM局のFMcocoroさんでもここのところ毎日ビートルズがヘビロテです。
1962年10月ビートルズは「LOVE ME DO」でデビュー。
そう言えば5人目のビートルズと言われ若くしてこの世を去ったスチュアート・サトクリフを題材としたスティーヴン・ドーフ主演『バック・ビート』という映画もありましたね。
ジョン・レノンは40歳でこの世を去り、ジョージ・ハリスンは58歳で他界。
この夏のイギリスオリンピックでのステージが記憶に新しいポール・マッカートニーもすでに70歳。
もう一人、リンゴ・スターは72歳におなりあそばした。
たくさんの優れた楽曲を残した伝説のバンド。
その中で私が好きなのは・・・
Yesterday
Michelle
In My Life
Let It Be
She Loves You
Hey Jude
そして・・・The Long And Winding Road
半世紀を経てもなお色褪せない彼らの音楽。
音楽の詳しいことは分からないけれど、彼らの音楽はどうしてこうも人の心を捉えるのでしょうか。
幼い頃、古い家の細い階段を上がったところにあったいとこのお姉ちゃんの部屋に響いていたビートルズの曲。
今でも私はビートルズを聴くとあの頃に戻れるような気がするのです。
先日、久しぶりの劇場鑑賞となった高倉健さん主演の『あなたへ』が、大滝秀治さんの遺作となりました。
ガシャガシャのかすれた高い声は、セリフが聞き取りにくく、俳優としてはけして有利ではないはずなのに、あの絶妙なセリフの間合いは、短所をも長所に変えてしまうほど、大滝さんの演技には確信があった。
やがて"その声"でナレーションをするまでに。
おまけにルックスも若い頃より今で言うイケメンとはお世辞にも言えない。
それゆえ20代から老け役をされていたとか。
以前に観た特番で大滝さんは
「ウソなんだけど、ウソを感じさせないように僕は頑張るんだ。」
「真剣にそのウソを本当らしく、本当よりもっと本当らしく、そうそう、ありそうに見せるのが役者の仕事。」と。
淡々と、寡黙に、それでいて果敢に、情熱的に変わることなく役者としての人生を全うされた。
その演技は作品に奥行きと重厚感を醸し出し、見る者に"納得"を与えた。
大滝さんの作品をこれからゆっくりと観直してみたくなった。
ご冥福をお祈りいたします。