「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
今、「教員の駆け込み退職(埼玉県)」の問題が生じ、制度の問題、教員の問題の双方から論じられています。
私の気にかかるのは、それに関連する教育委員会の発言、姿勢です。
「(早期退職希望を撤回した事例に対して)最後まで職務を全うしてもらえることを、前向きに捉えている」
(読売新聞2013.1.26)
「2月、3月は臨時の職員として勤務していただく」(出典不明のため、引用は正確ではありません)
この2例の「~してもらう」「~していただく」、教育委員会の教員に対するこの姿勢の誤りが教育現場における
種々の問題を生み出しています。
教員は公立であれ私立であれ、一人一人の大切な子どもを預かり教育させていただいているのです。
自らが「~させていただいている」の意識を教員は持つべきであり、その意識が疎んじられている現状がある場合に
は、教育委員会はその是正とその教員の指導にあたるのが責務です。
教育委員会が教員に対して、「~してもらう」「~していただく」の意識・姿勢では、本末転倒。
親御さんが個々の事例で教育現場に問題を感じた時に、問題の持っていき場がありません。
作詞家のなかにし礼さんが「生きる力 心でがんに克つ」という本を著され、
その紹介の欄で「…僕なら名医という名医にアポイントが取れる。ところがそこから僕の迷いが始まる」
「・・・過去の天才たちが表現した文章。つまり周りに頼りになる人はいなかった。医者も含めて」と述べています(読売新2013.1.20)。
教育現場も医療現場も、問題の本質は同じです。
人の生、命の重みをそれに関与するものがいかに重いものとして受け止めているかということです。
親と同じ思いで、本当に心から一人一人を思う制度、機関、人、が必要です。
専門家は、その親や家族の思いに客観性と専門性(科学性)を加えてことにあたるべきです。
”親身”という言葉が独り歩きしないように。
私自身改めて自戒し、新年度に向けてこの意識をもって学年末を過ごしたいと思います。
発達支援教室Elephas・造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp
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