4412.~苦手?~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「好きなことなら、イヤではない」(6月7日)
おはようございます、武蔵境教室の萩谷です。
Sくんは、絵を描くのが大好きな生徒さんです。
でも、文字を書くのはちょっと苦手かもしれません。
「イヤなことは早く終わらせよう」、とばかりに、文字の練習プリントは、スピード重視です。
そんなある日、Sくんお気に入りの、魚の図鑑の深海魚のページを見ながら、
「すごいね!深海魚って恐竜みたい、水族館でもあんまり見られないかもね、珍しいね」、
など声掛けしました。
図鑑の中でも、特にSくんの目を引いたのは、「リュウグウノツカイ」でした。
突然Sくんが、「リュウグウノツカイ」と、スケッチブックに書き込みました。
ハッとしました。
Sくんが、講師からの指示なしで、自分から文字を綴って書いたからです。
自分の好きなことなら、文字を書くのもイヤではないのだ、とわかったのです。
授業で、生徒さんの苦手なところを学習させようとすると、生徒さんがやらされている、というスタイルになりがちです。
でもそこに、生徒さんの好きなもの、得意なものが入ってくれば、もっと楽しく自主的に、学習に取り組めます。
Sくん、今度は何の調べ学習をしましょうか、楽しみですね!
◇ワンポイント・メッセージ◇
「自分の好きなことなら、文字を書くのもイヤではないのだ」、その通りですね。Sくん、図鑑を開く、見る、目を惹かれる、表現する・・・、この一連の行為が速いですね。集中力、感性、表現力=文字力、この速さの中にSくんのいろいろな力が把握できます。「文字を書くのはちょっと苦手」というSくん、・・・果たしてどうでしょう?苦手だとしてもどんなところが苦手なのでしょう。書くプロセスや書けたものから、Sくんの文字学習における課題が分析できますね。とても興味のあるところです。