83.もうじきクリスマス(4)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
おはようございます。
クリスマスには、ご家庭でパーティーや会食をなさいますか?ケーキやちょっとしたごちそうでお祝いなさるのなら、どなたかお客さまをおまねきしてはいかがでしょうか?おじいちゃん、おばあちゃんや、おじさん、おばさん、ご近所の方。どなたか、おひとりでもいいのですから。
それは、なぜ?
・・・発達障害をもつお子さんに限られたことではありませんが、弟や妹が誕生したときの生活の変化が後々まで尾を引いて、生活上の問題行動として妨げになってしまっていることがあります。下のお子さんが誕生するとき、上のお子さんには生活のこんな変化が突然に訪れます。
・お母さんがいなくなった(出産のための入院)。
・場合によっては、おじいちゃん、おばあちゃんの家に預けられた。
・場合によっては、おじいちゃん、おばあちゃんが自分の家に来た。
・お母さんが知らない子(赤ちゃん)を連れて家に戻ってきた。
・知らない子を中心とするような生活が始まった。
・お母さん、お父さんなど周囲の大人の目や手が知らない子に取られるようになった。
上のお子さんは、まさにこのような変化の中に突然に投げ出され、大きな不安の海で溺れそうな状況になります。よく聞く赤ちゃんが返りもこんなときに現れます。それが一過性のものとして通過できる場合もあれば、後々まで、
・下のお子さんへの強いライバル意識
・生活の変化への大きな不安や恐怖
・お母さんと離れることへの不安や拒否
・お母さんが、他者と親しくすることへの不安や拒否
・他者が家に来ることへの大きな不安や拒否
などとして現れ、状況の受容や不安の解消ができないままに抱えている場合があります。
上記のひとつ「他者が家に来ることへの大きな不安や拒否」を少しでも軽減してあげる、ひとつの糸口となるように、このクリスマスに来客への接待を試みてみてはいかがでしょう。
ただし突然の来客は不安を助長するだけですから、予め予告をしましょう。「クリスマスには、○○をお呼びして、クリスマス会をしましょうか?」とまず同意を得ることから始めましょう。招待状を書いて出したり、電話で声をかけたりすれば、いっそう招待することを意識化することができるしょう。
そして、クリスマス会の用意を一緒に行いましょう。「○○が来てくれるから、ツリーを飾りましょう」「食事の用意をしましょう」「プレゼントを用意しましょう」と、来客を楽しみにするようにしむけるとよいでしょう。
当日は、来客のためにお子さんにも何かお手伝いをしてもらいましょう。
・料理を一緒に作る
・テーブルのセッティングをする
・来客用のスリッパを用意する・・・
パーティは、時間的にあまり長くならないように、来客の前で叱られるようなことがないように、大人中心の会にならないように、配慮しましょう。来てくださる方にも、招待の意図をお話しておかれるとさらによいでしょう。
クリスマスという楽しい機会だからこそ、こんな試みもいつもよりは良い結果が期待できるかもしれません。でも、お子さんがまだ来客を受け入れられrないような場合は、無理をせずまた別の機会に譲りましょう。あせることは、ありませんから。
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