
82.もうじきクリスマス(3)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
おはようございます。
「クリスマスには、プレゼント」のつづき、今日は「気持ちを育てる」よいうより、実質的なお話です。プレゼントは、絵画や工作や、手作りお菓子でもお料理でも、自分の育てたお花でも何でも良いのですが、もちろん何か品物を見立てて買ってプレゼントをするのも良いでしょう。
ここで楽しみながら、買い物学習、お金の学習をしてみましょう。
親御さんが時々、こんなことを言われます。「買い物といったら、いつも決まって千円札を出すんです。ちょうどの金額を出すとか、近い金額を出せるようになるといいのですが、・・・」なるほど、そうですね。でも、千円札を出そうとなんであろうと、まず買い物をしようという気持ちや意欲を評価してあげたいと思います。
対人を敬遠して、スーパーもコンビニも苦手で、自動販売機のみという方もいます。そんな場合教室では、まず具体的に対人や実地での恐怖を解いてあげる算段からするのですが、その方策については別の機会に譲りここではお金を実際に使うきっかけを作るお話をしましょう。
さいしょは、予め金額のわかっているものを買うことがお勧めです。広告を見て一緒に品定めをしておくと良いでしょう。また、百円均一のお店を利用すると金額が定めやすいですね。前もって、お店で実際に下調べをしておいても良いでしょう。予め金額がわかっていたら、はじめからちょうどのお金を出すことを体験させられます。
教室では、生徒さんが使う決まった金額(ex.バス代170円、電車賃130円、ビデオ代320円、百均105円・・)をイラストで示したカードまたはシートを用意しておきます。バラバラと出したコインの中からお金を選んで、そのイラストにお金をマッチングさせます。そして、そのちょうどのお金をお財布に入れます。お店では、お財布の中の全部のお金を出せば良いのです。
買い物の妨げとなっているのは、不安です。
・お金が足りるかな?
・レジでさっと出せるかな?
・お店の人に「早くしてください!」と言われたらどうしよう?
・時間がかかって、次の人に叱られたらどうしよう?
レジだけでも、これだけの不安があります。他にも、お店の中でのコーナー捜し、品定め、頼まれたものがなかった場合、・・・など心配事はたくさんあるのです。
心配の種を取り除いてあげることが、買い物学習の大切な一歩です。クリスマスプレゼントをチャンスにお金を使う経験ができたら、楽しいですね。めぐりめぐれば、この実質的な行いが自信や達成感、意欲、外への関心など気持ちも育ててくれます。きっと、それ自身がお子さんにとっての大きなプレゼントとなることでしょう。
造形リトミック教育研究所
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