4915.~“偶然”に感謝!~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「ひょんなことから…」(1月13日)
おはようございます。Elephas 東中野教室の安齋です。
かけ算の筆算が苦手な生徒さんへのアプローチとして「数字カード」を使って授業をおこなっています。
Kさんは九九をしっかり覚えているのに筆算になると手が止まってしまいます。
例えば、2桁かける1桁なんですが、ホワイトボードで手順など説明しながらいっしょに取り組むと出来るのです。
いざ、自ら取り組もうとすると、「面倒くさい」「やりたくない」などの理由で、興味が沸いてこないようです。
ひょんなことから、2桁の数字(かけられる数)と1桁の数字(かける数)を、「数字カード」から選んでもらうやり方にたどり着きました。
カードを引き、その場で決まる数字を楽しみにするようになり、現在、繰り返し興味を持って取り組んでいます。
ホワイトボード上に「数字カード」をかけ算筆算のかたちに並べます。
最初のうちは1桁の数字を「1」、「2」、「3」と小さい数に設定して計算しやすくします。
習得していくにつれ1桁の数字を「7」、「8」、「9」と大きい数に設定することにより、繰り上りが多くなっていくので難易度が高まっていきます。
今では、かける数を2桁に設定して行っています。
最近は、Kさん以外でも活用しています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
まさに“ひょんなことから”ですね。生徒さんの理解が進まなかったり、興味が湧かなかったりするとき、講師は常に他の方法を模索しています。経験を踏まえ2~3の方法でトライしていきますが、時には“偶然”に助けられることもあります。“やったー”とその“偶然”に感謝します。しかしその“偶然”は、実は単なる“偶然”ではなく、講師として一生懸命考えて取り組んでいることへのご褒美です。“偶然”は、降って湧いてくるものではありませんから。