フランス、パリ。尾花夏樹と早見倫子は、ここフランス料理の本場でアジア人初となるミシュラン“三つ星”を獲得すべく、新店舗“グランメゾン・パリ”を立ち上げ奮闘していた。だが、異国の地では日本人シェフが満足のいく食材を手に入れることは容易なことではなく、“グランメゾン・パリ”は結果を出せない日々が続いていた。そんな中、ガラディナーでの失態が原因で、次に三つ星が獲れなければ店を辞め、フランスから出ていくという約束をかつての師と交わしてしまう尾花だったが…。
映画館 ★★★☆
この映画の主役はもちろん「料理」です。
いかにして主人公が心を入れ替えて、周りのスタッフの助けとともに信頼できるお店を作っていくかということが本来の主題でしょうが、それよりもなによりも、観客に三つ星をとれそうな料理を見せることが重要です。
ようするにどのような人間関係のお話を持ってきても、美味しそうな料理には叶わないこと。
そしてそれはあくまでも観客の経験や想像力に頼らざるを得ないこと。
絶対的に食べることができない料理をいかに思いつくか・・・そこが勝負ですね。
料理監修をしたのがアジア人で初めて三つ星シェフを獲得した日本人料理人だそうで、彼の仕事が素晴らしかったということと、もちろんいろいろな料理が考案されただろうけれど、それをチェイスした監督をはじめとするスタッフの仕事が良かったのでしょう。
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