宇田まさしは23歳のうだつのあがらないサラリーマン。理想の女性久美と出会うが、彼女は自分の上司の鬼部長の娘だった。
日映専 ★★★☆
もうすでに35年以上も経ってるし、当時の雰囲気がよく感じられるので、☆一つプラスです。
さだまさしの「関白宣言」が発売されたのが1979年の7月で、そのHITでこの映画が企画され、劇場公開されたのが同じ1979年の12月・・・なんとまぁフットワークが軽いことでしょう。そしてこの映画の併映が百恵友和コンビの11作目の「天使を誘惑」。もちろん東宝はこちらがメインで「関白宣言」はおまけだったのでしょう。
でもね、びっくりするくらいの豪華キャスト!
監督がまずすごい人で、僧侶でもある松林宗恵監督。森繁久彌の「社長シリーズ」をはじめ、この「関白宣言」の後にはあの「連合艦隊」を撮った人でもあります。
主演がさだまさしの弟、さだ繁理。今みたらめちゃよく似ていたことにびっくりです。もちろん素人さんなのですが、素人さんとは言え主演なので普通に台詞も多かったし、なかなか見事な演技でした。
ヒロインが映画出演二本目の名取裕子。めちゃ細かったです。
で、悪友二人が丹波哲郎の息子と、ずーとるびの新井くん。会社の先輩が田中邦衛と佐良直美。この佐良直美は当時35歳くらいかな?例の事件でスキャンダルになる直前です。ヒロインの父親で彼の上司が財津一郎。主人公の義姉が泉ピン子。主人公の祖母が北林谷栄。めちゃスゴイキャスティングでした。さだまさし自身も「ひやかし出演」として、5役くらいで出てたかな?
1979年の頃の恋愛事情っていうか、携帯電話もない時代っていうか(携帯が一般に普及しだすまでまだ15年位かかります)、めちゃ真面目っていうか・・・「あの時代」を生きてきた世代には懐かしさと、こっ恥ずかしさを感じ、30代以下の世代には「ありえへん」お話かもしれませんね(笑)
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