自然豊かな高知の田舎に暮らす女子高生のすず。歌うことが好きな彼女だったが、幼い頃に事故で母親を亡くして以来、人前では歌うことができなくなっていた。そんなある日、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界“U(ユー)”に足を踏み入れたすず。そこでは誰もが“As(アズ)”と呼ばれる分身キャラクターで現実とは別の人生を生きていた。すずはそんなUの世界ではベルというAsで思う存分歌うことができた。すると瞬く間に歌姫として世界中で人気者になるすず。ある日、そんなベルの前に“竜”と呼ばれる謎の存在が現れ、彼女のコンサートを台無しにしてしまう。やがて乱暴な竜の正体探しが始まり、Uと現実世界の両方から竜を排除しようとする動きが加速していくのだったが…。
WOWOW ★★★
私は細田監督の長編をほぼ観ていますが、「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」の初期3作とこの「竜とそばかすの姫」の基本的な舞台は日本の原風景と言うか、めちゃドメスティックな香りが好きでした。とくに「おおかみこども・・・」のあの廃屋とサニトラはたまりません。わが社には20年ほどサニトラがありましたし、私自身5年以上運転していました。。。
って、サニトラの話はおいといて(汗)
で、この「竜・・・」もひと目見たら高知県の四万十川付近が舞台というのがめちゃ素敵です。もちろん沈下橋があるのでわかるわけですが。
ずっとそこが舞台のお話でもいいと思うんだけど、それでは大きな主題とはかけ離れるお話になるので、そこは否定できません。しかし、ネットの世界に舞台が変わるとあまり面白くないんですね。まず全世界50億人が参加しているなんて、あまりにも大風呂敷を広げすぎだと思いました。それこそ日本国内の参加者だけでいいと思うのですが。そうだとしたら比較的問題の解決にも納得ができるんです。それでもあんな簡単にリアルな相手を見つけることができるとは思えませんが。
まんま「美女と野獣」なのも面白くありません。ひょっとしたらこれが一番気に入らない点かもしれません。ヒロインのアバターが「ベル」なので、確信犯なのは間違いありませんが(笑)
ただまぁ映像がきれいだったのと、現実世界のパートが好きなので★3つです。
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