きりひと讃歌 (1) (小学館文庫)手塚 治虫小学館このアイテムの詳細を見る |
きりひと讃歌 (1) (手塚治虫漫画全集 (31))手塚 治虫講談社このアイテムの詳細を見る |
「きりひと讃歌」は1970年~71年にかけて「ビックコミック」に連載されました。手塚治虫自身のちょうど過渡期というか、子供向けのマンガから青年向けのマンガを精力的に描いている頃のものです。今公開中の「MW」の原作は1976年頃に同じように「ビックコミック」に連載されていました。手塚治虫の中期から後期にかけての代表作で、今現在も代表作の5本のうちに入る「ブラックジャック」は1973年~83年です。また「ブッダ」もちょうど1972年~83年頃に連載されていましたし「三つ目がとおる」は1974年~78年に連載されていたってことは・・・1974年~78年は「ブラックジャック」「ブッダ」「三つ目がとおる」の3作品の連載をこなしていたわけです。
ってことで、話は最初に戻って、この「きりひと讃歌」について(笑)
今現在は、「講談社手塚治虫全集」や「小学館文庫」で手に入れることは出来ますが、私は「大都社」バージョンでした。ちょうど1980年代半ばでしたが、この「きりひと讃歌」のほかにも「奇子」「ばるぼら」「人間昆虫記」「カノン」「一輝まんだら」などは私は大都社のものでもっています。またいずれ紹介しますね。
さて・・・この「きりひと讃歌」まったく初めての人が読むと公開中の「MW」の原作と同じように、凄く違和感を感じると思うんですね。対象は大人だし、表現は差別的だし、エロいし、グロいし・・・実はこれこそが手塚治虫ワールドの本質なのかもしれません。
そしてこの作品の後に「ブラックジャック」を連載することになるのですが、この「きりひと讃歌」も医学を扱ったマンガってことで、とてもよく似た部分が何箇所も出てきます。もちろんこちらの方が先ですが。
ぜひ読んでみてくださいね。
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