極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

父と暮せば (2004) 99分

2005-06-27 18:41:26 | 日本映画(DVD・TV)
 広島に原子爆弾が投下された、3年後。図書館に勤める美津江も、愛する人たちを原爆で失い、自分だけが生き残ったことに負い目を感じながらひっそりと暮していた。そんな彼女はある日、図書館で一人の青年、木下と出会う。2人は互いに惹かれるものを感じるが、美津江は“うちはしあわせになってはいけんのじゃ”と自らの恋心を必死で押さえ込んでしまう。見かねた彼女の父・竹造は幽霊となって姿を現わし、“恋の応援団長”を名乗り懸命に娘の心を開かせようとするのだが…。

DVD ★★★★

 もともとは原作者「井上ひさし」率いる「こまつ座」の舞台でお馴染みのこの作品・・・って言っても私は舞台を見たことはないので(^^;

 登場人物は3人・・・そのうち娘と父親の会話シーンが9割を占めます。
広島原爆がテーマというよりも・・・私は父と娘の「父娘愛」をメインにした作品だと思います。いや・・・やっぱまず「原爆ありき」なんだろうけどね(^^;
それでも、この父と娘の愛は悠久なものであると信じたいし、二人が分かたれた原因は原爆であり、より深く愛し合えたのも原爆のためだと思います・・・っていっても父親は「幽霊」なんだけどね(^^;

 主演の宮沢りえがとにかく素晴らしいです。彼女の女優としての代表作と呼んでいいでしょうね。それに・・・私は原田芳雄はいつもセリフがはっきりしないって印象があって、あまり好きではない役者さんなんですが、こんなに「はっきりと」話す彼は初めて見ました(^^;
私は大阪の人間なので広島弁までは分かりかねますが、全編セリフのみと言っても過言ではないこの映画・・・なかなか素晴らしいと思います

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6 コメント

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戦争を扱ったものは珍しくないけれど (shoegirl)
2005-06-28 21:48:06
この映画はそれだけではないのですね。

見てみたいと思いました。

やっぱりりえちゃんの演技が素晴らしいからなのでしょうか。

彼女は本当に誰かさんと結婚しなくて良かったですね。
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もちろん・・・ (しんちゃん)
2005-06-28 22:42:32
 広島原爆があってこそのお話なんだけど

私は父と娘の「普遍的な」愛の話だと思います



 私はすごく良い映画だと思いました

是非見てくださいね(=^_^=)
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No More HIROSHIMA! (匿名希望)
2005-06-28 23:47:28
父は被爆者です。

子どもが学校の課題で戦争体験話を聞きたいと言った時

口が重く話そうとしてくれませんでした。

広島の原爆ドームに行き原爆資料館を見たときに

父がどんな目に遭ったのかと言うことをあらためて

目の当たりにしてショックでした。



父の初盆の時に被爆者の手記集が製本化され、

「亡くなられる前に手渡ししたかった」と担当の方が持ってきてくれました。

何年も読めなくて、数年後読んだ時に広島に行った時以上に

生々しい体験記に呼吸困難になるほど号泣でした。



以来、原爆の話は拒否反応を起こし見れません・・・。
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匿名希望さんへ (しんちゃん)
2005-06-29 00:11:41
『当事者』としては広島原爆の話だけじゃなく、どんな話でも聞きたくないし、見たくは無いですよね



 この映画の感想も、そういった意見がたくさん出てました。



 私は・・・もちろん「原爆」があってこそのこの映画だと思いますが、やはり「父と娘」の愛が素晴らしくて感動をしたんです



 広島原爆については

「黒い雨」「tomorrow 明日」など映画化された作品はたくさんありますし、広島原爆を忘れたい人ももちろんいるでしょうが「No More HIROSHIMA」と匿名希望さんがタイトルをつけてくれてることこそが大事だと思います



 私の母校の小学校は20年くらい前から、修学旅行では広島へ行き、「原爆」についていろいろ学習をしてきているようです



 「語り部」さんの話を聞けるそうなんですが、これも、あと何年か経てば「体験」なさった方もいなくなるんですよね



 やがて・・・そんなに遠くない未来で、すべての日本人が1945年8月15日以降生まれってことにもなるわけですね



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Unknown (exp#21)
2005-10-02 00:02:22
この映画、本当に主演二人の演技が素晴らしかったです。そして映画は文句なし。久々に言葉が見あたらないええ映画に出会えました。
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ですよね (しんちゃん)
2005-10-02 06:59:16
★exp#21さん

公開当時噂ではいい映画ってことでしたが、映画館で見ることは出来ずにDVDでの鑑賞となってしまいましたが、本当に素晴らしい映画だと思いました



原田芳雄を初めて見たような気がしました(^^;



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