鳴海六平太は東洋美術に魅せられ、奈良にある佐保美術館の館長を勤めている。彼の妻範子は、鳴海の想いとは別に東京を離れることが出来ず、二人は別居生活を送っていた。範子は夫に顧りみられない淋しさから都会の堕落した生活に浸り、医師である勝森と愛情のない関係を持ち続けていた。ある日、上京した鳴海は範子と勝森の関係を知るが、子供の為に離婚はできず、仕事に打ち込むのだった。そんな時、鳴海は信楽の陶工家石本八郎を訪ね、彼の娘多恵と出逢う。そして、八郎に頼まれ、多恵を佐保美術館で働かせることにした。多恵は伊勢松坂の旧家へ嫁いだが、子供が生まれないという理由で離婚され、実家に帰されていたのだ。
日映専 ★★★☆
現在日本映画専門チャンネルでは北大路欣也特集を放送していますが、今月は「春の鐘」です。
てか、この映画の印象は古手川祐子のヌードシーンだけで、主演が北大路欣也だということをすっかり忘れていました(爆)もう35年以上も前の映画で、当時レンタルビデオでみたのかな?とにかく古手川祐子がまだ25歳位で初めてヌードになったことが衝撃的で(汗)
お話はめちゃ簡単で、妻子を東京に残し、奈良で焼き物の美術館の館長を務めている主人公と、東京で夫との生活に疲れ果て男漁りをしまくっている三田佳子が物語全般では悪者です。で、古手川祐子は子供ができないことを理由に離縁され(男が種無しだったわけですが)信楽の実家にいるところを幼い頃からよく知る主人公に惚れ直し、彼らも不倫を続けるというお話です。
で、35年前には私もそれほど詳しくなかった奈良の寺社仏閣がめちゃたくさん出てくるんですね。ちょっと名前を上げていくと
興福寺 唐招提寺 長谷寺 室生寺 東大寺二月堂 秋篠寺 浄瑠璃寺(京都ですが) 薬師寺(西塔がちらっと)
中でも唐招提寺では本尊盧遮那仏、室生寺では国宝五重塔、二月堂ではお水取り、秋篠寺では伎芸天を語り、浄瑠璃寺では九体阿弥陀如来と対峙します。
正直、これだけの名刹を映画の中で見せてくれるのはこの作品くらいですね。
ってことで、お話自体は下世話なものですが、古手川祐子の小ぶりなおっぱいと奈良の名刹を見る映画だと思いました(爆)ただ・・・DVDも出ていないみたいです(汗)
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