駆除法を専門家に聞く
2022/07/26 10:47
子どもたちにとって夏の楽しみの1つである虫とり。カブトムシやクワガタはまさに憧れの的だ。一方、大人にとっても嫌な存在の害虫「トコジラミ」もこの夏に急増している。
「カメムシの仲間なんですけど、人や動物の血を吸って生きてるという虫で夜の間に人を刺してという虫なので、刺されたらかなり痒くて、ステロイド剤とか抗ヒスタミン剤とか塗った方がいいぐらいの痒みがおきるという虫ですね」
その危険性について警鐘を鳴らすのは、害虫防除技術研究所代表で医学博士の白井良和氏。春から秋にかけての温度が高い季節に急増し、身体を複数回刺してくる上に、蚊に比べるとかなり痒くなるというのだ。
白井氏によると、江戸時代の末期ごろに日本に持ち込まれるも殺虫剤の効力もあり、その数は減少した。しかし、1990年代や2000年代の初めごろに殺虫剤の効かないトコジラミが再び増え始めたという。
実際に、東京都福祉保健局によると、相談件数も右肩上がりで2019年で458件となっている。その発生源について白井氏は次のように話す。
「ダニとかでしたら埃とかそういったもの食べるんですけど、このトコジラミは人の血や動物の血を吸う専門なので、不衛生とかは全然関係なくて海外から持ち込まれることが多いんです。国内であってもトコジラミが隠れているホテルに泊まって、そのまま家に持って帰るということが多いので、持ち込みということが一番多いですね」
主にホテルのカーテンや枕などに潜み、荷物を介して自宅へと侵入してくると白井氏は指摘する。さらに、その大きさは5〜8ミリと見づらく、人が寝ている時間に活動するため、黒い点々の糞を見つけるか、刺されてから気づくことが多いという。
自宅に持ち込んでしまったと気づいた場合、放置せずにすぐ一匹残らず駆除することが大切なトコジラミ。家庭用の殺虫剤はあまり効かず、カーバメート系やオキサジアゾール系の殺虫剤が有効なほか、熱での駆除も効果的だと白井氏は話す。
「ドライヤーとかですと高温にできますから、そういったもので対策するとか。または、熱湯につけてもいいものはつけるとしばらくすると虫も死んでしまいますから、そういった方法も有効と言うことですね。個人で費用かけずに駆除するか、できない方とか頑張って駆除して欲しい人は害虫駆除行者さんに頼んで駆除してもらうことが必要ですね」
(『ABEMAヒルズ』より)
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