記録によると、2017年8月に NO.6の原作小説 (YA! ENTERTAINMENT)を一式購入。
そのまま積み本となっていたのだけれど、読んでみる機会を得た。
アニメのNo.6の第5話、これが収録されたDVDはいつかきっと買う!・・と、
フジテレビ、ノイタミナ枠 No.6 第5回放送を観てそう思ったことだけは
ずっとずっと忘れてはいなかった。それ位、ときめいた映像だった。
2011年夏のこと。
そんな流れで手に取った単行本版のNO.6。
目にしたレビューでは、結末があまりに違うとお怒りの向きもあったので
ちょっと気になっていたのだけれど。
一式10冊読んでみて、自分なりの感想としては原作の良いところも多々あるけれど、
アニメ向けにアレンジされたものの方がずっとずっと好きだ。
小説で描かれたNO.6世界は、その結末において救いがなさ過ぎて辛い。
現実を突きつけられるようでやるせなさ過ぎる。
冒険活劇やおとぎばなしを求めていたわけじゃないけれど、
こんなモヤモヤを抱える位なら読むんじゃなかったと思うほど。
この2月は、【絶園のテンペスト】も何度も観かえしたものだけど、
「ついでに世界も救ってやるよ」みたいなセリフが出てくるように、
すんごい悲劇的な内容だったのに救われる思いがそこには確かにあった。
どうにもならない不条理を描いてもその先を思って苦しくなるようなものは、
ゲンジツだけでたくさんだよ。
単行本に載っていた読みにくいフォントの引用文にも苛々した。
だから、好みに合わないイラストや写真はないかもと予想する文庫版で
もう一度読んでみようと企んでいる。
自分の中の紫苑やネズミをなんとか救済したいんだ・・ (泣
ちなみに、【絶園】の方でなされた引用はきっちり物語に生きていた。
ほとんどテーマであるかのように。まぁ、題名だしw
追記 2021.03.03
講談社文庫版のNO.6には陳腐で読みにくい引用文や
好みに合わない写真やイラストは無かった。
余計なバイアスを排除して読んで少しでも原作が好きになれれば嬉しい。