美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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スナップ写真 シェアリング Snapshot sharing

2020年05月20日 19時30分58秒 | 日記
スナップ写真 シェアリング Snapshot sharing

【ライフワークである創作テーマ:記憶と記録】
思い出は繰り返されない。
記憶は、その時々に組み合わさる情報によって変わり、呼び起こされる思い出(歴史)は常に塗り替えられていく。
曖昧な『記憶と記録』が、日々の判断に意外なほど影響している。そんな記憶や判断、人の意識を左右するものがアート。石器時代に人の意識と共に生まれたアート。現在、アート作品とされているものは、サイエンスや哲学など、人に役に立つものに枝分かれしながら分断されていった末の残骸、かつてのアートとされていたもののなごり。だから芸術作品だけではなく、日常のすべてをアートとして認識している。
「アート」とは、「生きること・生き方」と同義。
新しい生活様式に変わる社会で生きていくためは、あらゆる場面での”価値返還”が必要となる。だからこそ、今後より一層アート的思考が求められる。



【作品解説】
『スナップ写真 シェアリング』について
他人にとって最も必要とされないプライベートなものの一つである”知らない家族のスナップ写真”。スナップ写真に記録されている個人を特定する情報(顔・名前)を伏せることで、鑑賞者と作者との曖昧な「記憶と記録」をシェアできる媒体に変える。
何かの役に立つものでなく”アートのなごりとして機能する写真”として生まれ変わり”思い出をシェアできる写真”となる。
これもまた絵とは違う、写真にしかない可能性。



このシリーズの写真作品と制作の意図とともに後世に残したい。
今だけではなく、何十年、何百年先の鑑賞者が、この写真作品から何をシェアしてもらえるのかを考えると楽しみでワクワクする。
これからの創作の一つとして、記憶に残すために東京オリンピックを家族のスナップ写真とともに記録し、後世の人とシェアするアート作品として残したい。