宇部興産専用道路

見学記です

ジャパントラックショー2022を見学しました

2022-07-03 11:07:21 | ジャパントラックショー2022

先日、横浜のパシフィコ横浜で開催された「ジャパントラックショー2022」を見学しました。実に4年ぶりの開催です。本来は2年前の5月に開催されていた筈ですが、コロナ云々で中止。あの時期はイベントどころか外出さえままならなかった時期ですから、当然でしたが。
このイベントは、トラックメーカーはもちろんのこと、架装メーカーに部品メーカー、リース会社や業界誌などなど…輸送に関わる企業が一堂に集うトレードショーなのです。業界人でなければこのショーの魅力はわかりにくいかもしれませんが、我ら業界人にとっては魅力溢れるイベントなのです。以前から見学を狙っていていた4年ぶりのショーについて報告致します。

まずは車両そのものの展示から。大手からベンチャー系まで様々なメーカーの展示がありますが、日野自動車が例のスッタモンダで開催直前に出展辞退となってしまったのが残念ですが。

三菱ふそうの電気小型トラック「eキャンター」です。私の会社の関連会社にも入ったようですが、航続距離にしても充電に必要な時間からしても集配車両向けの内容ですね

電動車だけあってギアボックスが無いから、シフトレバーの段?はこれしかありません

 

これはフツーのキャンターですが、最近フルモデルチェンジ?された新型です。FMCとは言ってもキャブは20年くらい流用していますし、実質フェイスリフトという印象ですが。最近の商用車のFMCは、こんなのばかりです

いすゞの大型車「ギガ」の、液化天然ガス車です。満タンで1000km走れてパワーは330PSあるので、スペックや航続距離では問題無さそう。でも充填する時間は実際のところどうかな?と思いますが

 

UDトラックスが(日本国内向けとしては)唯一自社生産している大型車「クオン」です。ステアリングのブレ等を電子制御で微修正して疲労を軽減する「アクティブステアリング」を搭載しています。これがどんな運転感覚なのか、興味津々ですよ。これはフルキャブのGKで10.8ℓのエンジンですが、モデルによっては7.7ℓのエンジンもあるとか。最近のエンジンのダウンサイズはとどまるところを知りません

 

日本では正規販売されていない、メルセデスベンツの大型車「アクトロス」をベースとしたモーターホームです。ベース車でさえ殆ど見られないのに、こんなモーターホームが見られるとは! トラクタしかないと思っていたのですが、こんな6×2の単車があるのにも驚きです。尚、この車両は今のところ日本の公道は走れません

 

トラックのリースや販売、買取などを手掛けるタカネットサービスのブースです。個人所有の乗用車と違って、商用車についてはこんなリースで調達することも多く、私の会社の車両も自社保有している車両は意外と少ないですね。展示されているのはスカニアで、みんなが乗りたがる車両ですが、左のミラーが畳めないなど不便な部分も意外と多いそうです

 

あの「ウニモグ」の輸入代理店のワイ・エンジニアリングが展示した、メルセデスベンツのエコニックという大型車です。車両総重量が26tで、後々軸が操舵可能なシャシ。しかもキャブがかなりの低床で、主に消防車やゴミ収集車向けの特装車向けの設計ですね。日本では実質大型車なのに、運転席のステップが2段しかないのにはびっくり!

小型の商用EVも、多数展示されていました。

北九州のEVモーターズ・ジャパンが展示した「6t物流車」です。FFの低床シャシなので床が低いですし、しかもウォークスルー。この天井の高さは、家具や観葉植物の輸送に向いていそうな気がします。航続距離は250km以上で最大積載量は2t弱。通常のトラックみたいなフレームが無いから、こんな積載量なのでしょうね

 

京都のファブレスメーカー「フォロフライ」が展示したEVバンです。ハイエースに近いサイズで、全長4.5mで最大積載量は950kgです。バッテリーを格納する関係で床が少々高めなのが惜しいですが、まあその分、タイヤハウスの出っ張りが少ないですけど

これらの車両は、いずれも中国の車両メーカーに作ってもらった車両です。共通しているのは、どれもホイールベースが長いこと。これでは、日本の道路事情に今一つ合いません。これでは、クイックデリバリー(ヤマトのウォークスルーバン)やハイエースで入れた場所に入れなくなる事が続出することでしょう。日本でこれらの車両を普及させるには、その点がカギかもしれませんね。

今回はこれまで。次回は、トラックの荷台部分を製作する「架装メーカー」を紹介予定です。



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