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隋書 俀國伝「新羅、百濟皆以倭為大國,多珍物,並敬仰之,恒通使往來。 」任那か

2022-07-18 14:49:35 | 極東古史考
一旦滅んだ百済を再興したのはヤマト政権であったが
朝鮮半島南部と深く関わると ろくな事はないのは確かだ

古代ヤマトが関わった地域は 概ね 忠清南道 全羅南北道 慶尚南道であるが
百済が滅亡し 天智天皇2年(663年)ヤマトは朝鮮半島から完全に手を引く

百済の亡命民は約3000人以上 貴族 官僚 工人 法師 尼 商人など多彩な階層の人々がいた
当時の船は30人から50人乗り 敗戦後 彼等のため船を用意するのも大変だったし
唐と新羅の侵略を防ぐための百数十の城作りもヤマトの経済を疲弊させた
ヤマトが経験する最大の対外的危機だった
百済人達は列島に定着し 日本人に吸収されていった

倭王武の時代 雄略天皇20年(475年)
百済は高句麗に滅ぼされ 漢城(ソウル)を失う

雄略天皇21年(476年)
汶洲王に久麻那利(熊川 現在の忠清南道公州市)を賜う

日本書紀 雄略天皇
【廿年冬、高麗王、大發軍兵、伐盡百濟。
爰有小許遺衆、聚居倉下、兵糧既盡、憂泣茲深。
於是、高麗諸將、言於王曰「百濟、心許非常、臣毎見之、不覺自失、恐更蔓生。請遂除之。」
王曰「不可矣。寡人聞、百濟國者爲日本國之官家、所由來遠久矣。
又其王入仕天皇、四隣之所共識也。」遂止之。

百濟記云「蓋鹵王乙卯年冬、狛大軍來、攻大城七日七夜、王城降陷、遂失尉禮、國王及大后、王子等、皆沒敵手。」

廿一年春三月、天皇、聞百濟爲高麗所破、以久麻那利賜汶洲王、救興其國。
時人皆云「百濟國、雖屬既亡、聚夏倉下、實頼於天皇、更造其國。」

汶洲王、蓋鹵王母弟也。
日本舊記云「以久麻那利、賜末多王。」蓋是誤也。
久麻那利者、任那國下哆呼唎縣之別邑也(こむなりは あろしたりのこほりのわかれのむらなり。

ヤマトに近いほうが上哆唎 遠いほうが下哆呼唎
南史も時期と出来事と倭との関係は符合している

南史 卷七十九 列傳第六十九 夷貊下 
【百濟
 百濟者,其先東夷有三韓國:一曰馬韓,二曰辰韓,三曰弁韓。
弁韓、辰韓各十二國,馬韓有五十四國。
大國萬餘家,小國數千家,總十餘萬戶,百濟即其一也。
後漸強大,兼諸小國。其國本與句麗俱在遼東之東千餘里,晉世句麗既略有遼東,百濟亦據有遼西、晉平二郡地矣,自置百濟郡。
 晉義熙十二年,以百濟王餘映為使持節、都督百濟諸軍事、鎮東將軍、百濟王。宋武帝踐阼,進號鎮東大將軍。少帝景平二年,映遣長史張威詣闕貢獻。
元嘉二年,文帝詔兼謁者閭丘恩子、兼副謁者丁敬子等往宣旨慰勞,其後每歲遣使奉獻方物。
七年,百濟王余毗復修貢職,以映爵號授之。
二十七年,毗上書獻方物,私假台使馮野夫西河太守,表求易林、式占、腰弩,文帝並與之。毗死,子慶代立。孝武大明元年,遣使求除授,詔許之。
二年,慶遣上表,言行冠軍將軍、右賢王余紀十一人忠勤,並求顯進。於是詔並加優進。
明帝泰始七年,又遣使貢獻。慶死,立子牟都。都死,立子牟大。
齊永明中,除大都督百濟諸軍事、鎮東大將軍、百濟王。
梁天監元年,進大號征東將軍。尋為高句麗所破,衰弱累年,遷居南韓地。
普通二年,王餘隆始復遣使奉表,稱累破高麗,今始與通好,百濟更為強國。其年,梁武帝詔隆為使持節、都督百濟諸軍事、甯東大將軍、百濟王。五年,隆死,詔復以其子明為持節、督百濟諸軍事、綏東將軍、百濟王。
 號所都城曰固麻,謂邑曰簷魯,如中國之言郡縣也。
其國土有二十二簷魯,皆以子弟宗族分據之。
其人形長,衣服潔淨。其國近倭,頗有文身者。
言語服章略與高麗同,呼帽曰冠,襦曰複衫,褲曰褌。其言參諸夏,亦秦、韓之遺俗云。
 中大通六年、大同七年,累遣使獻方物,並請涅盤等經義、毛詩博士並工匠畫師等,並給之。
太清三年,遣使貢獻。及至,見城闕荒毀,並號慟涕泣。侯景怒,囚執之,景平乃得還國。 】

日本書紀
【継体天皇六年(512年)夏四月辛酉朔丙寅、遣穗積臣押山、使於百濟。
仍賜筑紫國馬卌匹。
冬十二月、百濟遣使貢調、別表請任那國上哆唎(おこしたり)・下哆唎(おろしたり)・娑陀(さた)・牟婁(むろ)、四縣(よつのこほり)。
哆唎國守穗積臣押山(たりのくにのみこともち ほずみのおみ おしやま)奏曰
「此四縣、近連百濟、遠隔日本、旦暮易通、鶏犬難別。
今賜百濟合爲同國、固存之策、無以過此。
然縱賜合國、後世猶危、況爲異場、幾年能守。」
大伴大連金村、具得是言、同謨而奏。廼以物部大連麁鹿火、宛宣勅使。】
朝鮮半島南部の前方後円墳は
任那の執政官 哆唎國守穗積臣押山のような任那経営に携わった人物に関連した墓だろう

当時 忠清南道 全羅南北道 慶尚南道はヤマトの領土ではないが
ヤマトの政治的影響力が及ぶ地域であった
発掘調査が進めば新しい発見があるかも知れない

今日の集計
もうそろそろ山越えかな?
越えて欲しい


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