
何もロゴのない 小さな油紙の袋
そういえば 子供の頃
濡れたものを入れても破れず
各家庭でも 包装紙などと一緒にきちんと畳んで保存していた
紙1枚でも大事にとって置いた頃
目線
これはなつかし目線だろうか
物見目線だろうか
感慨目線だろうか
目線は フィルターのようなもので
同じものが 違って見えてしまう
親目線 子供目線 友達目線 恋人目線 男目線 女目線
強者目線 弱者目線 冷静目線 昂り目線 沈み目線
感動目線 冷徹目線 観察目線 内観目線
フィルターをはずして見た時 感ずるものがある
それがレアルかどうかわからない
レアル目線かもしれないからだ
目線は人の思考に彩を添える 大事なものではある
だが本体を歪ませるものでもある
どうせなら 気楽目線がいい
今日は 梅雨らしく雨の朝
車の 水切る音が ひっきりなしに開けた窓から入ってくる
人々の朝が 始まった
一人 方丈の破れ庵に 目が覚めたと思いこめば
車の騒音すら 風のうなりに聞こえる
さて 今日も1日