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歯車で 製麺器

2007-06-29 07:01:13 | 日記



工場で 磨り減って要らなくなった ギア
蝋燭立てにでもしようかと
持って帰って PCの脇に置いた

用無しの ギアでも使い道はあるものだ

ふと 製麺器を思い出した

親父の趣味だったのだろうか
25センチほどの真鍮製の 溝を掘った2本の円柱
小麦粉を練って 丸くして 投入口に押し込み 
クランクハンドルをグルグル回すと
ローラーの間から 四角い麺がニュルニュル出てくる
面白がってやっていた気がする

昭和20年代
だがこの麺より 乾麺が好きだった
小学5年 伸び盛り
1年間に背が15センチも伸びた頃
アルマイトの大鍋いっぱいのうどんを
多分7人前以上 一人で食っちまった

お袋にさんざんぱら 怒られれた
お昼ごはん 作り直し

お釜からおひつにご飯を移すのが役目だった
塩かけて全部食ってしまった
やっぱり 怒られた

腹が いっぱいになることが 食う幸せ
そんな頃だったな

乾麺
今と違って 機械乾燥機などなかったのだろうか
天日干しの麺 日なたの匂いがして
つるつるして 
歯で 一噛みして するりと飲み込んでいた

うまかったな
こんな風に思い出すくらいだから
運動会のゆで卵につぐ食いもんだ

素麺 冷麦 饂飩
日なたの匂いが合う

そういえば 蕎麦粉を茶碗に入れて 熱湯をたらし
白っぽい粉が 一瞬でごま塩風の灰色になり
箸で ぐるぐるかき回して 醤油 ちょこっとかけて
蕎麦がき

あれも うまかったな
何杯も 夢中で食ったっけ

さて 今日は曇り 仕事だ 






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