路次・・・ろし

みちすがらの戯れ歌です
自:平成21年1月晦日
(2009年)
詠み人:雲(くも)

雨に咲く花

2010-07-04 | 日記

 薄日射す公園に咲く紫のアガパンサスに涼を貰ひし

携帯のシャッター切れど勘頼りマクロ設定ピンボケばかり

別名は白君子蘭意外にもバックシャンなれ八方に咲き

露子とふ同級生を思い出す姓の変わりし夏休み明け

したたかに強き花です帽子花放射能さえ何するものと

早朝の公園に来る男らは雨に咲く花見て息をつく

夏の蝶人の不幸の蜜を吸ふ花から花へ人から人へ

唐突に蝉の声して見上ぐればここにいるぞと姿の見えず

散歩する吾と爺様を二度三度追い越して行くジョギングの女

もうそんな時期かと知りぬ朝顔の青紫の薄紅に萎え

烏来て水浴びをする蒸し暑き梅雨の晴れ間の人工の川

玄関に提灯のある夏祭りコンチキチンの鐘の聞こえる

 

コメント
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