病気のリスクを下げよう

高齢者を守る感染症予防法を考える

介護施設では感染症が発生しやすい?

2023-11-15 14:04:38 | 感染症

感染症は、介護施設で気をつけなければならない問題のひとつです。新型コロナウイルスやインフルエンザ、ノロウイルスなどいずれの感染症においても高齢者は免疫力が低いため、感染すると治るまでに長い時間がかかったり、場合によっては重篤化して命にかかわるケースもあります。こうした感染症は学校や会社など、人が密集する場所では広がりやすいとされていますが、中でも介護施設は感染症の広がる度合いが高い傾向にあります。

理由はいくつかありますが、まず一つ目は介護施設が高齢者が集まる場所であるということです。加齢にともない免疫力・抵抗力ともに低下している高齢者は若い人達に比べてウイルスに感染しやすい傾向にあります。そのため、介護施設にウイルスが持ち込まれると感染が広がる確率も高く、クラスターが起こる危険性もあるのです。ウイルスが流行るシーズンなどは、なるべく入居者達を密集させず、適度に換気を行うなどの対策が必要です。

二つ目は、介護施設では接触感染が起こりやすいという理由があります。接触感染とは汚染された食品を口にしたり、ウイルスに感染した方の吐瀉物から手などを介して感染する経路のことを指します。介護施設では看護師が入居者の食事介護や排泄介護を行うため、こうした時に入居者や従業員の手にウイルスが付着して感染が広がる危険性があります。食事介護や吐瀉物の処理などが終わった後は、身体や現場を入念に消毒して感染を防止するよう努めなければなりません。他にも対策法を知りたい方は、『【介護現場における】感染症対策』を確認されてください。