子ども脱被ばく裁判の最高裁「棄却」決定に抗議します
6・17最高裁共同行動2025実行委員会
最高裁(第2小法廷)が11月29日、福島原発事故に対し国や県が有効な対策を怠った結果子どもたちに無用な被ばくを強いたことを主に訴えた子ども脱被ばく裁判について、上告棄却、上告不受理の決定をしたことに強く抗議します。
原告らは、具体的事実に基づき憲法第13条(生命、自由、幸福追求の権利)、第14条(法の下の平等)、第15条(公務員の義務)に違反することなどを理由として、違憲にあたるとして上告していたにもかかわらず、最高裁は「上告の理由は、違憲及び…をいうが、その実質は事実誤認又は単なる法令違反を主張するものであって…(上告)事由に該当しない」から受理出来ないとして、門前払いしました。それでは、どういう内容なら違憲として取り扱うというのでしょうか。少なくとも、それを明らかにするべきです。結局は、訴えに対する根本的な判断を避け、子どもを初めとした原発事故による放射能健康被害に蓋をする、許しがたい判断と言わざるを得ません。
原告・弁護団・支援者は、「呆れはてても諦めない」と闘い続ける決意を述べています。実行委員会参加団体は、共同してこの棄却に抗議するとともに、原発事故による放射能被害から目を背けた最高裁の姿勢を正していくため、共に闘う決意を表明します。
2024年12月9日
<6・17最高裁共同行動2025実行委員会参加団体>
原発事故被害者訴訟原告団全国連絡会、福島原発刑事訴訟支援団、子ども脱被ばく裁判原告団、原発避難者の住宅追い出しを許さない会、東電株主代表訴訟原告団、東海第二原発運転差止訴訟原告団、止めよう!東海第二原発首都圏連絡会、建設アスベスト東京訴訟弁護団、建設アスベスト全国連絡会、原発事故被害者団体連絡会、「避難の権利」を求める全国避難者の会、避難の協同センター、原発被害者訴訟全国支援ネットワーク・首都圏連絡会、公害総行動実行委員会、東京地方労働組合評議会、たんぽぽ舎、ノーモア原発公害市民連絡会、宗教者が核燃料サイクル事業廃止を求める裁判原告団、原発事故からの復興・復旧を求める会、日本環境会議 (順不同、2024年11月現在)