妄想鉄道でコーヒーブレイク

『１、２の３、グウ』今なら、のび太より早く眠れそうです。パーシーです。

通勤中にブログのネタを考えることが多い。
朝の通勤電車で、見た私の右斜め前のオトーサン。

髪型はオールバックだ。体系はがっしりしている。
引退した力士のような印象を受ける。横から見た後頭部と顔面が織り成すシルエットはきれいな台形だ。

額からアゴへの斜度は６０度ほど。スキー場なら超がつく急斜面だ。是非、プロスキーヤーに滑降してもらいたい。目、鼻と適度なコブとなってその難易度はかなりなものだ。
無論、最後のアゴの部位では是非ジャンプをして頂きたい。

気になったのはそのゲレンデ顔よりも右手で持っているドトールのカップ。

私の記憶が確かであるならば、徒歩で行けるような近隣にドトールはない。
思いつくのは、今オトーサンが乗ってきた駅から車で１０分以上の幹線道路。
もしくは逆方向に５つ戻った駅。

前者の場合、彼はそこを出発点にして駅まで向わなければならない。
であるなら、この駅で乗車するのは合点がいかない。もっと近い駅があるからだ。

後者の場合、彼は電車に乗って戻ってくるだろうから、この駅から乗車するはずがない。
彼はどこで買ったのか。カップからは湯気も出ている。

もしや彼は『なかなかモノを捨てられない症候群』に属するのか。
「なかなかモノが捨てられないんですよね。だから部屋が一杯になっちゃって」
なんて淋しがり屋をアッピールしたがるＯＬのような種族の一味なのか。

ある日買ったドトールのラテに激しい衝動を覚え、「こんな旨いもの飲んだことがない」と涙に打ち震えた後、そっとそのカップを棚にしまっておいた。
自分で朝からコーヒーをたて、レンジでチンした牛乳を混ぜて秘蔵のカップに注ぐ。

ニヤニヤしながらマイドトールカップを右手に駅へ歩く。
そんな毎日を繰り返すオトーサン（その推定年齢５１歳）。

まさか通勤電車内に自分を凝視する３０代サラリーマン（男前）が、そんなことを考えているとは夢にも思うまい。