飛行機 145 「一寸の虫にも五分の魂」
私の幼かった頃、おふくろによく言われたのが、
「一寸の虫にも五分の魂」という言葉です。
「どんな、小さな虫にも魂というもんがある。
むたみやたらと殺しちゃいかんよ。」
幼かった私は、別に気にも掛けずにセミやとんぼ、カエルなど
の命を粗末にしていました。(昔はみんなそうだったんです)
だんだんと大人になり、虫たちを粗末にする事もなくなり、
おふくろの言った言葉も忘れかけていました。
意味が解っていませんでした。「一寸の虫」が人の心と言う事を。
「魂」が人の尊厳だと言う事が...
白を黒だと言わなくては生きて行けないのは、
なにも特殊な世界だけではないんですね!
地位も名誉もない者は組織というものの中では虫みたいなものです。
自分が虫になって初めて
「一寸の虫にも五分の魂」
の意味が解ったような気がします。
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