次の日の朝
ふたりはチャチャの所へ行きました。
でもやっぱり公園にはいません。
ガレージの中で昨日と同じように寝ていました。
たくとはなは不安になりました。
「チャチャ・・・、どうしたの?」
寝ているチャチャに声を掛けます。
でも、返事はありません。
ふたりは一緒に呼んでみました。
「チャチャ!!起きて!」
ふたりは何もかも忘れて見つめ続けました。
すると!
チャチャの頭が少しだけ動いたようです!
「あっ!!動いた!チャチャ!起きて!」
たくとはなは一生懸命呼びました。
何度も何度も声を掛けると
チャチャは苦しそうに息をしました。
ふたりはこの時初めて
チャチャの異変に気が付いたのです。
「大変だ!チャチャが、大変だ!」
たくとはなはどうしていいのか分かりません。
「どうしよう!どうしよう!」
ふたりはとても慌てました。
チャチャの周りを行ったり来たり。
その時
「そうだ!ママだ!ママの所に行こう!」
たくは云いました。
「でもママお仕事だよ」
と、はなが気が付きます。
「そうだ・・・」
頼みの綱が切れそうです。
「どうしよう・・・このままじゃ・・・」
たくとはなは
考えます。
あきらめる訳にはいかないのです。
だってチャチャは
お友達だから。
大事なお友達だから。
絶対に助けるんだ!