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災害時帰宅体験

2011年3月11日14:46頃、
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」発生。

丁度その時、会社で仕事をしていました。
高層ビルに会社があるので、最初は、
「あ、地震。」
と言う程度の、ゆっくりとした揺れだったんですが、
徐々に揺れが大きく成って行きます。
所謂、長周期振動による揺れで、怖いくらい。
あんなに揺れたのは、初めてです。
大げさですが、ビルがポッキリ折れたらどうしようと
真剣に思いました。

会社は、水と食料があり、電気も通じていて、安全な状態。
他方、TVなどで状況を確認すると、
電車はJR・私鉄共に全線運行停止(当然ですね)。
帰るべきか、留まるべきか迷ったんですが、
結局、帰宅を決意しました。
災害時帰宅訓練・・・、じゃなくて、リアル災害時帰宅です。

会社の入っているビルを出て街を歩いていると、
私と同じように、帰宅を試みる人達の群れ。
同じ方向に帰る人達がグループになって
帰っている会社・団体も多いようです。
それと、ヘルメットや個人用非常持出し袋を
持っている人を結構見ました。
私は、食料はあったんですが、ヘルメットは無く、
会社による防災意識の違いを垣間見ましたね。
※会社に提案しようかな。

驚いたのが、閉店している飲食店もあるものの、
意外に普通に営業している飲食店も多いこと。
中をチラ見したら、お酒飲んでいましたよ。
あと、一応、会社を出るときに、
会社から水と食料を分けてもらっていたんですが、
途中で水や食料を補充しようと思ってコンビニに行くと、
お酒を買っている人が多かったですね。
「こんな時に酒か?!」と思ったんですが、
食料を買いに来たのに、売り切れていたので、
じゃぁ替りに酒と言う行動の様です。
※始めからお酒目的の人も居たと思いますが。

途中助かったのは、トイレなどを貸し出して
くれているところが有ったこと。
人の優しさに心を打たれました。

あと、自転車を途中で調達している人も多数。
自転車屋の店頭には、
自転車を求める人の長い行列が出来ていました。

意外に使えないと思ったのが『震災時帰宅支援マップ』。
本当に、歩く道付近しか書かれていないので、
自分が何処をどう歩いているのかを、
俯瞰的に掴むことが全く出来ないです。
もっと言うと、上述のように、
地図で示されている道付近しか書かれていないので、
途中、トイレを借りたときに、
「ここ何処ですか?」
と帰宅支援マップを出したら、
地元の人も、地図上で一体何処だかわからない状態。
ちなみに、男性です。
小型の普通の地図の方が、はるかに使えると思います。
買い換えしよう。

さて、本当は途中でタクシーを拾う事を予定して、
ほんの軽い気持ちで災害時帰宅に挑戦したんですが、
世の中そんなに甘くはなく、全くタクシーは無し。
途中、高級ホテルならタクシーがあるだろうと思い、
立ち寄ったんですが、ドアマン曰く、
「5時間以上、1台も見ておりません。」
と言われてしまいました。
ではバスで・・・と思ったんですが、
道がひどい渋滞で、全くバスは来ず。
って言うか、バスは、有ることはあるんですが、
満員の上に、全然進んでいる様に見受けられず。
歩いている最中、バスに追い抜かれたようにも
思わなかったし、結局は、歩きが一番早かった様です。
※渋滞ということは、タクシーもNGでしたね。

結果的に、時折冷たい強い風が吹く中、
途中、足がつったりしながらも、
約20kmの道のりを6時間弱歩き通す羽目に
なってしまいましたorz。
流石に疲れました。

今日は、ふくらはぎと脛と土踏まずが痛いです。
何か、土踏まずはパンパンに腫れている気が・・・。
もう歩くの無理。

で、実地に災害時に帰宅してみて、
こう言っては何ですが、いい経験になりました。
次がないことが一番いいですが、
もし仮に次があったら、会社に残ります(苦笑)
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