楽曲そのものや歌い手のことではなく
声質、ピッチ、曲想、表現力・・・
それらすべてをさしての「歌」。
プロアマ問わず、音楽は所詮
「好きか嫌いか」だと私は思う。
正式に学んだかどうかなんて関係なく、
学問としての「音楽」的には、
たとえ正しくない歌だとしても
(そもそも何をもって正しいというのかって話だよね)
誰かがその歌に感動したならば
その瞬間、その人にとっての「素晴らしい音楽」が
確かに存在したのだと・・・。
経験上、多くを学んだ人たちというのは
あれこれ他人を批評したがるけれど
「アナタが教わってきた分野においては」
そうなんでしょう、とひねくれた風に受け止めてしまう。
だって
肌で感じて、心地よかった事実に
いちいち理由は要らないよね。
「完璧な作品」=「感動」じゃないと思うし
そもそも、
相手との試合に勝ち進んで優勝する種の競技ならともかく
たとえばHニュウYズルくんとか
オリンピックで金メダルをとっても
表現者本人にとって「完璧」なんて
あるのかな?多分、ない気がする。
クラシックのコンクールは減点での評価だから
あそこがダメここがダメと
つい、聴きながら気になってしまうのもわかる。
・・・実際、私もそうだし。
(私は単に「自分の好みと一致するかどうか」の判断だけど)
でも、音楽がそういうものだとしたら
つまらないな。
自分の歌を録音で聴く時、いつも
音程も気になるし、その時々の発声にも
文句ばかり思いついてしまって
「全体の音楽」として聴くことをしていないように思う。
夕べ、眠りにつきながら
先日の「かざぐるま」の歌を、客観的に聴いてみた。
自分はともかく・・・
sukekohさんの歌はホントにかっこいいな。
ゆっちん↑のリードも素敵。
どうしたらこんな歌が歌えるの~~~??
いまいち和音が合ってなくて
(私の、音程もそうだけど声の質や歌い方に問題が)
そんな理由で「心地よい」とは言えないにしても
私にとって二人の歌は「大好き」!
もっとたくさん聴きたい、聴かせてほしい。
この頃、シルキーには滅多に練習に行けないので
家で録音を聴きながら自主練をするしかなく・・・
前回、みんなで歌った時の録音を聴いてると
自分のピッチがものすごく気持ち悪くて
ゲンナリする。
練習不足がそうさせたのか、
ふとした瞬間に何かにツボって急に気になりだしたのか?
「いつもいつも若干高め」なのが、
ウッキャーーーーっ!!!ってなって、
聴いてられない・・・(笑)
コレはもはや、「音の向きが違う」ってレベルではなくて
音程そのものが高いとしか言いようがないわ。
「音程」と、「音の方向」の違いについては
ことあるごとに、メンバーに言い続けてきたコトなのに。
(歌ってる時には気付かないからタチが悪い)
わずか二か月で、もうスキルの劣化を感じる~。
(それとも耳が良くなった?・・・んなわけあるか)
今まで誰かに「高いよ」と言われても
自分を信じていられたのに
この頃の私はもう、すっかり凹んでしまってる。
音程もフワフワしてて相変わらず安定しないし
発声もなんだか思い通りにできてないし
発音も悪いし。(オバ声に限りなく近いような)
だいたい、本番で練習通りに歌えないって
どんだけ致命傷よ。
(練習だってちゃんと歌えてないのに)
とにかく、そんなワタシの歌がイイと
嘘でも言ってくれる人がいることへの感謝。
また聴きたいと言ってくださる方がいることの幸せ。
一生、自分で納得いく歌は歌えないと思うけど
せめてもう少しだけ、練習のように
歌えてもいいんじゃないか?<自分
HラハラAヤカを聴きに行った人が
「なんか・・・すごかった・・・」と言った時、
声楽の発表会に来てくれたご近所さんや、
先日某有名ソプラノ歌手のコンサートに行ったっていう
友人の言葉を思い出してた。
「なんか・・・すごかった~」
みんなそう言ってたけど
それって、褒めてる?(笑)
お稽古事としての声楽は、独特の世界で
ホントに上手い歌なら、
興味のない観客にも心地よく届くはずなのに、
実際、趣味で習ってる人のレベルはそうじゃない。
すごいとは思うけど、好きな音楽じゃない、って
言われた気がして、
残念でもあり、正直だなとも思った。
(某有名ソプラノ歌手のリサイタルでもそうなんだから、
うまい下手だけでなく、ジャンルも重要)
同じ音楽を聴いて、
ある人は感動し、ある人はただ、圧倒される。
「相手の心になにかしら残せる音楽」は目標だけど
ただ「わあ~~~」って心地よくなって
ほんわかしたり、血潮がたぎったり(?)
そういうのが「感動」であり、良い音楽じゃないかな!
理屈とか判定とか無しにね。
そしてそこには、歌い手への「愛情」も
スパイスのひとつとして存在する。
好きな人の歌なら、とことん好きだし
多少下手でも全然気にならないっていう・・・
(プロのアーティストが、自分のファンだけの前で
歌うことってどれだけしあわせか!と思う)
とにかく、私の歌は今、ろくでもないことになってます。
あげようあげようとするのでなく、
自然に、心の発するままの音程で歌えば
それが正しいピッチなのかもしれない。
今まではつい、他人を引きあげようとか思いすぎて
必要以上に高めに歌ってきたフシがあるけれど。
・・・そんな当たり前すぎるコトに
ずいぶん遠回りして
やっと戻って来られたんだなあと
あきれて、そして思わず笑ってしまう。
7月1日、神栖市波崎の女性こどもセンター
ちいさいちいさいちびちゃんたちへ
歌を歌いに行きます。
本番前日夜、最後の練習。
練習不足は百も承知。
でも、出来る限りのことはやって臨みたい。
私抜きでがんばって練習してくれてるメンバーの
足を引っ張らないように
振付もしっかりやるぞ!(笑)
ちゃんとしたピッチと発声で歌えますように・・・。
仲間と微調整してナンボ、のアカペラにおいて
個人で出来るのは、暗譜とそれくらいのモンだから。
ずっと歌バカでいたいけど
この先いったい、私はどうなっちゃうの~??
今まで以上のへたくそへ一直線・・・てな
嫌な想像はやめとこう。
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