足立裕志が京都の人気スイーツを紹介

足立裕志が京都の人気スイーツについて紹介します。

大正生まれの老舗「大文字飴本舗」の鮮やかな美技と美味

2022年01月13日 | 日記
京都と言えばお抹茶、それから連想してお茶菓子や抹茶スイーツを思い浮かべる方が多いようです。
ですが先日ご紹介したように「洋菓子」のお店もありますし、今回ご紹介する「飴」の専門店だってあるんですよ。

考えてみれば「京女」とされる女性のイメージは「おちょぼ口」。
芸者さんの街でもある京都で飴は、贈り物にも最適ですよね。
余談ですが、口紅がとれてしまったり、大きく口をあけてかぶりつくシュークリームやハンバーガーはあまり好まれないのか、専門店を見かけることはあまり多くありません。隣の大阪ではハンバーガー専門店って結構見かける気がするんですが、気のせいでしょうか・・・?

さて、そんな「大文字飴本舗」さんの飴がこちら

(画像は公式サイトから引用)

きらきらとしていてキレイですよね。同店の飴はすべて手作りにこだわっているそうです。
中でも、右の四角い「京友禅」は色とりどりのガラス細工のようです。

京友禅は飴の形としては珍しく、薄いのが特徴。味は、イチゴ、メロン、レモン、巨峰、ピーチ、サイダーの6種類入りというのも楽しいですね。
「サクラドロップス」世代の私としましては、飴はいろんな味が味わえてこそ楽しい(笑)

お店は阪急京都線「西院駅」を下車してスグ。
オンラインでの販売も行っていますので、喉が弱るこの季節、大切な人やご自身への贈り物にしてはいかがでしょうか。

レトロシックに時代を紡ぐ、「欧風堂」のふわふわワッフル

2021年12月06日 | 日記
京都と言えばまずは五重塔などの「お寺や神社」をイメージし、訪れた際は「抹茶」をいただこうというのが大抵の観光の流れではないでしょうか。
つまりは、京都ってとても和風な印象があるんですよね。

ですが、この地には明治大正昭和と続く「洋風の」建築物や文化もしっかり残っています。
京都府庁旧館しかり京都大学のレストランしかり、そしてこの「欧風堂」しかり。
京都御苑の南に1957年に創業した「欧風堂」は、60年を超える老舗洋菓子店。レトロな建物は、メルヘンの世界にトリップしたような気分にさせてくれます。

そんなこちらの「ワッフル」は今どきの若い人の知っているそれとは異なる、純日本風のまさに「洋菓子」です。
(画像は公式サイトから引用)

ワッフルの皮は、口に入れた途端ほどけてなくなるくらい軽いんです。カスタードクリームはさらりとした甘さで、いくつでも食べられてしまいます。

烏丸丸太町駅から徒歩数分のところにある欧風堂では、ほかの人気商品もバームクーヘンやマドレーヌ、レモンケーキなどといった、どこか懐かしいラインナップ。「インスタ映え」などの現代風スイーツから一歩も二歩も離れたところで静かに歴史を刻んでいるのもなんとも京都的。
京都に訪れた際はダイエットや健康診断のことはひとまず忘れて、ショーケースに並ぶ洋菓子に、胸をときめかせてみてはいかがでしょう。

最古のお菓子は京都で誕生。その名も「清浄歓喜団」

2021年11月17日 | 日記
京都といえば寺社仏閣。
観光寺院から今尚厳しい修行を行うお寺も町中に現存する京都は、やはり他府県とは違う古風な雰囲気を随所に残しています。
そんな京都からどこかへ出かける際、「京都らしいお土産が欲しい」と頼まれることはしばしば。
住んでいるとこれが日常ですが、五重塔も祇園の石畳も、他所の方からすると「THE・京都」という雰囲気が羨ましいのだそうです。

そんな「京都(らしい)土産」をリクエストされた際、私がおすすめするのがこの「清浄歓喜団」。
名前を聞いただけではまさかお菓子の名前とはわかりませんよね。
でもこれはれっきとした、しかも日本最古とも称されるお菓子なんです。

京都の老舗和菓子屋『亀屋清永(かめやきよなが)』さんで購入することができるのですが、なんと1つ500円とかなり高価。


肝心のお味ですが、これは最初に申し上げると「特別美味しいものではない」です。(笑)
胡麻油で揚げてあるので外側はかりんとうのように噛み応えのある食感と香ばしさがありますが、中の餡には「お香」が練りこまれており、なんとも独特な風味と苦みがあります。
もちろん食べられるものとして作られているので不味くはありませんが、「1000年昔の有難み」や「霊験あらたかな歓喜天様への御供物」という触れ込みありきでいただくもの、と考えておいた方がいいかもしれませんね。

では贈り物には向かないのでは?といえばそんなことは全くありません。ぜひともとお勧めできます。
というのも、不思議なものですが、京都外でこの清浄歓喜団とお茶をいただくと得も言われぬ「京都を味わう」感があるのです。
どこかのお寺でお茶をいただいている時の、ほっとするけれど荘厳さに背筋が伸びる、あの感覚が。

歴史がそうさせるのでしょうか?
何はともあれ、ちょっと変わり種のお土産紹介でした。京都を味わいたいときはぜひ。

もはやこれはお土産というよりプレゼント。崇高さすら感じる京菓子「YO KAN KA」

2021年10月19日 | 日記
手土産としても人気の高い羊羹。

関西の皆さんは「羊羹」と聞くとやはり、「とらや」、あるいは大阪では「ももや」の(たまたまでしょうが、「たまや」と「かぎや」みたいですね(笑))を思い出される方が多いのではないかと思います。

そんな概念が思い切り覆ってしまう羊羹が京都で誕生していました。
その名も「YO KAN KA」。こちらは京都×かき氷では知らない者はいないほど有名な「お茶と酒たすき」さんのオリジナルブランド。


(画像は公式サイトからお借りしました)

どうでしょう、このチョコレートテリーヌにしか見えない風貌。
しかもこのヨウカンカ、ある意味、羊羹ともっとも対極にいるようなお味なんですよ。
テリーヌ、と言いましたがあながち的を外れてもいません。
なにか「レア」なものが口いっぱいに広がり、そしてそれは褪せていない。清冽なみずみずしさがほとばしるんです。
羊羹と言えばもっとホッコリとした、素朴で、ある意味「置き据えられた」感じがするものですが、そういった感覚は一切なし。
たった今、果汁を絞った、と言われても頷けるほど「新鮮なドルチェ」なのです。

“YO KAN KA は、フランス菓子をベースに持つパティシエがあえて羊羹作りの技法を踏襲することなく、独自の解釈で作り上げた羊羹です。(公式サイト引用)”

とある通り、従来のもののような立ち位置では生み出していないのでしょうね。

【6個セット】¥3,110、【3個セット】¥1,555
と、見た目にたがわずお値段もなかなかの高級品。

これはずっと会いたいと願っていた再会が喜ばしいお相手や、大切な方のお祝いや、そういった「目を見て渡せる」お相手に贈りたい逸品です。

なにより、ほんとうに美味しいのでぜひご賞味くださいね。

ちびまる子ちゃんのオープニングでイメージする映像が分水嶺、京都の「かき氷」今昔

2021年08月06日 | 日記
近年のかき氷ブームは凄まじく、いたるところに専門店がみられるようになりましたね。
オシャレなお店が京都にはたくさんありますが、私にとってかき氷はやはりいつまでも郷愁の夏の味。
近所の甘味処が夏には大きなかき氷機を出してきて、透明できれいな氷を削っていくのが今もありありと浮かびます。
私でなくとも、「おじさん」は誰しもかき氷と聞けばどこかセンチメンタルな思い出をはらんでいるのではないでしょうか。

さて、そんな昭和な私がおすすめしたいのは梅香堂の「マンゴー氷」700円(税込)。
5月~10月限定のかき氷はとっても大きいのでぜひ「デザートがてら」なんて考えずお腹を空かせて行かれたほうがいいでしょう。(笑)

かき氷は昔ながらの懐かしいタイプ。たっぷりの甘いマンゴーシロップや、頂点にぽってり乗った濃厚なクリームが溶け合って本当に美味しいんですよ。

(画像は公式Twitterから拝借しました)

実はこちらのお店では「ホットケーキ(パンケーキなんて代物ではなくホットケーキ)」もおすすめ。
ですが基本的に夏季はかき氷しかやっておらず、どちらも一緒にいただきたいならぜひシーズンの入れ替わり期に来店してみてください。

春から夏、夏から秋にかけてメニューが入れ替わる一週間ほどはどちらのメニューもいただけるので、デートなどで利用する際にもおすすめですよ。