透明人間たちのひとりごと

おいしい水

 物忘れとか、そんなんじゃなくって、純粋に、
「5月ってこんな暑かったっけ」
 と、思いながら車を運転していました。

 シャツはすでにびっしょり、額からも汗がしたたり、ズボンは蒸れる。

 すっぴんでよかったとさえ思いました。
 これで、ファンデーションなんかぬっていたらそれはそれはひどい顔になっていたと思います。

 溶けた蝋人形のような顔になること間違いなしです。

 女性は大変。 だからレストランで支払うのは男の方でいいのです。
 とかなんとか大学のころのジェンダー論で言ったような言っていないような。

 何の話してるんですかね。
 そうそう、化粧崩れ…じゃなくって、暑い話!

 本当は、暑いのは嫌いじゃない。
 炎天下のなか体を動かして汗をかいて、しばらくは水を飲むのを我慢して、
 もうダメだーって思ったところで「水道水」を飲む。
 神様からの贈り物であるかのように体に「水道水」が染み渡る。
「水って、こんなにおいしいものなんだ」
 と感激してグビグビ飲み込んでいく。
 しばらくするとおなかがタプタプになってることに気がついて顔を上げる。
 せっかくだから頭から水をかぶる。
 誰かが言ったようにそれは本当に「超キモチー」

 蛇口をひねったら水が出てくる時代に生まれてよかった。

 そういうよくわからない感動に見舞われる「暑い夏」は好きだ。
 大人になると、そういう「水道水」は「ビール」に変わる。

 ビールを飲んでとても気持ちよさそうな顔をしている大人を見るのは好きだ。

 あれ、なんの話をしていたんだっけ?

 

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