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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 掌返し

 ペテン師パウロが仕掛けた「イエス・キリスト計画」の
展開とサバタイ・ツヴィによる偽メシア騒動の流れとは、
考えようによっては似て非なるものかも知れません。

 特に、

 ユダヤ教のメシアから、突如として、イスラム教へと
改宗する「掌返し」は、ある意味であっぱれと言うしか
ありませんが、

 以前の『ダ・ヴィンチの罠 新世界』でも触れたように
「サバタイ・ツヴィ運動」におけるメシア誕生の経緯と
プロセスの一部が、「イエス・キリスト計画」と幾つか
の点で類似するだけでなく、結果的にシンクロするかに
見えて真逆の経過をたどる顛末に不思議な歴史の深淵に
気づく思いがするのです。

ダ・ヴィンチの罠 新世界 - 透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 新世界 - 透明人間たちのひとりごと

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 url『ダ・ヴィンチの罠 新世界』

 以下は、あくまで、ダ・ヴィンチが推理したであろう
歴史の流れを遡って眺めて見た場合での考察ですが、

 西暦27年のある時に、

 パウロは二人のメシアからなるユダヤ独立解放計画の
存在を知ることになります。

 それは対立するエッセネ派に忍ばせていた二重スパイ
からの情報によるものでしたが、派内の一宗団クムラン
が主導するローマからの解放と独立を企図した宗教革命
でもありました。

 思えば、マラキ以来、

 すでに 400年という長き年月にわたり、預言者の出現
を見ないユダヤの民衆にとって、待ち焦がれていた待望
の預言者、すなわち救世主(メシア)の到来を意味する
ものでもあったのですが ・・・

 クムラン宗団にはユダヤ解放に際し、車の両輪の如き
「愛」と「義」をテーマに、ローマからの解放と独立を
推進する「二人のメシア」の擁立によるユダヤ解放計画
がありました。

 その二人のメシア候補として、白羽の矢が立ったのが
洗礼者ヨハネとイエスの異母兄弟だったというのです。

 ここで、

 下線部の異母兄弟に「おやっ」と首を傾げられた方は、

 

ダ・ヴィンチの罠 洗礼者(改) - 透明人間たちのひとりごと

「洗礼者」、まさに、そんなブログの引っ越し作業の結果、100を超える記事の画像が表示できなくなり、非公開としました。記憶を呼び起こしつつ、漸次、復活・再生させるつも...

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 url『ダ・ヴィンチの罠 洗礼者(改)』

ダ・ヴィンチの罠 姦通罪 - 透明人間たちのひとりごと

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現在、世界で最も広く使われている紀年法である西暦はイエスが生まれたとされる年の翌年を元年(紀元)にしていますが、当時のユダヤ社会でのイエスの登場は如何にセンセー...

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  url『ダ・ヴィンチの罠 姦通罪』

 などを参照してみてください。

 洗礼者ヨハネとイエスは下級祭司であったザカリヤを
父に、エリサベツとマリアをそれぞれの母として、この
世界に登場するに至ったとする推理・構想が「罠」
構成する重要なプロットのひとつになっています。 


『幼児キリストと洗礼者ヨハネ』(貝殻の子供たち)ムリーニョ画

 クムランの共同体の中で幼少時より一緒だった二人は
互いが兄弟であることを知らされないままに育ちます。

 
  『幼児キリストと洗礼者ヨハネ』(貝殻の子供たち)部分 ムリーニョ画

 大雑把に言えば、

 『旧約聖書』の預言における本来の意味での「救世主」
は兄である「アロンのメシア」(洗礼者ヨハネ)であり、

    

 後継者として彼を補佐(サポート)し、 護衛(ガード)
する役目を「イスラエルのメシア」としての弟イエスが
担うという筋書きでした。

  

 そして、

 本格的な行動を起こすまでの期間は、それぞれが独自
の宣教を行い、互いの活動には干渉しない約束でした。

 symbol2「二人のメシア計画」については、

ダ・ヴィンチの罠 悪巧み - 透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 悪巧み - 透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチが仕組んだ大いなる「罠」の目的は、1⃣人類は「神」によって、創造されたのではなく、異星種との交配により、作られたこと。2⃣預言されていた救世主(メシア)...

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 url『ダ・ヴィンチの罠 悪巧み』 

 を参考にしてみてください。

 さて、

 冒頭での似て非なる「類似性」に着目するとすれば、

 イエスとサバタイ・ツヴィが「類似」の対象者であり
洗礼者ヨハネと偽預言者ナタン、同じくペテン師パウロ
とカバラ学者としてのナタンも類似の対象となります。 

 しかしながら、

 サバタイ・ツヴィ運動が起こったのは、ダ・ヴィンチ
の時代(15世紀後半~16世紀の初め)よりも、1世紀半 
ほど後の世界なので、ダ・ヴィンチ自身は偽メシア騒動
の顛末を知り得ません。

 従いまして、

 「類似性」に関する見解は、小生の思いつきに過ぎず
、『ダ・ヴィンチの罠』と直接的に関連する内容のもの
ではないことを、まずは、断っておきたいと思います。

 さて、その「類似性」については、些かならざる疑義
を抱き「ちょっと待った」と叫ぶ声が、チラホラどころ
か、大多数を占めている予感に襲われるのですが、


            画像元:christianpure.com

 どうして、「神」とされるナザレのイエスと、


            画像元:christianpure.com

 偽者のメシアであったサバタイ・ツヴィとのあいだに
類似性が見られるというのだ! という、至極もっともな
意見が相当数にのぼるのかもしれません。

 同時に、それは、

      Sabbatai Ṣevi : The Mystical Messiah, 1626-1676 (Princeton ...
   サバタイ・ツヴィ www.kinokuniya.co.jp

 洗礼者ヨハネと偽預言者ナタンや大ペテン師パウロと
カバラ学者のナタンについても言えることです。   

 ナタンは早熟の天才として才能を発揮していましたが
、彼には神秘的な資質も備わっていました。

      
     ガザのナタンの肖像画(1906年)

 彼はある日の神秘体験から、ガザにメシアが現れると
いう神の啓示を受けたと確信するわけです。

 そして、

 その啓示に従って、ガザでサバタイ・ツヴィと出会う
ことになるのですが、

 サバタイ・ツヴィに出会ったナタンは、彼こそが預言
されていたメシアだと、ただちに直感したのです。

 同時に、


   炎の預言者エリヤ bible-seisho.net

 自分はメシアの到来を告げる先駆けの預言者エリヤの
再来だとする確信に至ります。

 これが、いにしえの預言者エリヤと交差し、交錯する
洗礼者ヨハネとナタンの類似性につながるのです。

 そして、

 大どんでん返しとなるサバタイ・ツヴィのイスラム教
への改宗後の展開が、キリスト教におけるパウロの登場
による教義の確立とカバラ学者としてのナタンの巧みな
肯定的合理化によるツヴィの改宗に対するサバタイ派の
活動の意外な盛り上がりが互いに共通する類似性を感じ 
させるわけなのですが、

 この辺りの詳細については、冒頭の

 url『ダ・ヴィンチの罠 新世界』

 および、

 url『ダ・ヴィンチの罠 敬虔者』

 などを参照してみてください。

 さて、

 キリスト教が、如何にユダヤ教の焼き直しであるかは
ユダヤ教を知ることでよくわかります。

 なぜならば、


  パウロ キリスト教最大の伝道者 www.lets-bible.com   

 ペテン師にして伝道者の筆頭に挙げられる使徒パウロ
の唱えた内容のほとんどすべてがユダヤ教からの借り物
であり、それがキリスト教の教義となっていった経緯は
窃盗犯の仕業と言っても 何らの憚りもありません。

  
           『その名はパウロ』blog.goo.ne.jp

 また、


            画像元:christianpure.com

 初代ローマ教皇とされるペテロが持つ「天国の鍵」の
いかがわしさはもちろんのこと、


            画像元:christianpure.com


            画像元:christianpure.com  

 
            画像元:christianpure.com           


   天国の鍵を持つペテロ www.newlifeministries.jp

 そのアジトというか、本拠地がヴァチカンであること
は、ダ・ヴィンチの言を俟たずとも、あきらかでしょう。


       ローマ教会(サン・ピエトロ大聖堂)parstoday.com

 ところで、

 「イエス・キリスト計画」が予定通りに完遂される
ことにより、イエスは自分が救世主(メシア)として
尊崇の対象になることは十二分に予測していましたし
、相応の自信と確信と覚悟を胸に抱いていました。

 それは、サバタイ・ツヴィとて同様で、二人の兄弟
をユダヤの王とイスラエルの王に任命した彼は、自ら
を「地の王の中の王」と名乗ったことからも、むしろ
自尊心過剰や自信過多の業相が疑われてしまいます。

 さらに言えば、

 古い律法を廃止したり、全世界を26人の高弟に分割
して分け与えるなどの行為の他にも「ユダヤの王」と
して振舞い、エルサレムからトルコのスミルナを経て
コンスタンティノープルまでを巡幸して歩いたのです
から、もう「何をかいわんや」です。

 ナザレのイエスにしても、

   
  千年王国ユートピア ja.wikipedia.org

 まさか「神」と同列、否、同一視されて、しかも
「神の子」として終末に再び降臨し、永遠とも思える
ような長き期間にわたる千年王国を築いた後に、再度
、サタンを解き放ったうえで、最終的な決着に持って
いくという偉大なる超人的な「神」にされているとは
思いもしなかったことでしょう。


    白い御座の裁き meigata-bokushin.secret.jp 

 こうした、

 終末についての解説は別の機会に譲るとしても、先に
触れた「サバタイ・ツヴィ運動」におけるメシア騒動と
ペテン師パウロが画策した「イエス・キリスト計画」の
類似性には思わぬ共通項が見つかることも事実です。 

 ところで、まだ、

 洗礼者ヨハネが、ガリラヤ領主ヘロデ・アンティパス
に投獄される前に、この計画の一部をパウロはヨハネに
告げますが、あっさりと拒絶され、その矛先がイエスに
向かったことは以前に話しましたが、思わぬユダの登場
によって、洗礼者ヨハネは亡き者となり、パウロが思い
描くシナリオは順調の上にも順調に推移したのでした。


 『洗礼者ヨハネの斬首』カラヴァッジョ(1608年) 

 ユダと使徒ヨハネを除く、他の主だった弟子たちとの
密約も済んだパウロは、相変わらず偽旗よろしく彼らを
迫害するファリサイ派(パリサイ人)の一員として勇名
を馳せていたのです。


    『洗礼者ヨハネの斬首』カラヴァッジョ(1608年)

 そんな折に、

 師であるヨハネが処刑されると、イエスは正式に彼の
後を継ぐかたちで後継者としての名乗りを上げて、宣教
と洗礼の継続を高らかに宣言します。

 幹部としての十二使徒には、ペテロやゼベダイの子を
始めとするガリラヤ湖の漁師(大ヤコブやヨハネ)たち
や徴税人のマタイ、通訳係のフィリポ、会計係のユダと
いった面々を迎え入れ、ユダヤ教ナザレ派の勢力は日に
日に拡大して行きました。

 組織も大きくなり、信者数も大幅に増えた頃、計画の
決行に必要だとして過ぎ越し祭りにあわせてエルサレム
に入城するようパウロからの指令が入ります。


          エルサレムに入城するイエス w.atwiki.jp 

 その際には、雌のロバと子ロバを用意して、イエスは
子ロバに乗って、エルサレムの東門から入城するように
との細かい指示がありました。

 
   画像元:igmtokyo.com        画像元:nanbuchurchga.com 

 「最後の晩餐」は、その最終的なパウロからの指示を
確認する決行のための決起集会でもあったのです。

 ここで〝イエス・キリスト計画〟のディテールの一部
にあるドグマに触れるとすれば、

 パウロは、亡き洗礼者ヨハネが説いた「回心」の教え  
をさらに発展させるべく、偏狭なるユダヤ教から異邦人
や異教徒を含む全人類を対象とした世界的宗教を目指す
意味からも、イエスの贖いによる贖罪信仰を教義の中心
に据える必要性があると確信します。

 そして、イエス・キリストを心から信じる者はすべて
「天国で永遠の命に与かれる」という、実に都合の良い
キャッチ・フレーズを生み出すことに成功します。

 しかし、

「イエス・キリストを信じれば救われる」、その為には
イエスの犠牲的な死と死後の復活という一大イベントを
人々に知らしめなくてはなりません。

 パウロはイエスたちがエルサレムに入城する少し前に
イエスとの秘密の会談に臨み、彼の説得に腐心します。

 そこにどれほどの問答や葛藤があったのか不明ですが、

 イエスは『旧約聖書』の終末に現れる救世主(メシア)
その人になるという意識と自覚から極めて残酷な十字架 
による処刑方法がベストであるとして積極的にパウロの
計画に便乗する決意を固めたのです。

 パウロが提案したアイデアと一連のシナリオの骨子は

 ① イエスが犠牲になることで、以後の生け贄(燔祭)
   を廃止する。


       古代ユダヤ教における燔祭(動物の犠牲)の儀式

 ② 死後に復活することで、イエスの救世主(メシア)
  すなわち、キリスト化を絶対的なものとする。


           『復活』を果たしたイエス

 上記、2点の内容を中心とした子細なプロットが書き
連ねられた書簡を手に「最後の晩餐」の場が設けられて
いたのです。 

 さらに、イエスは印象的な死を演出するために、最も
過酷な十字架刑を選択し、その決定に向けて弟子たちに
イエスが「ユダヤの王」を名乗っているとの噂話を吹聴
させて、長老たちサンヘドリンの面々の怒りを買う工作
に出たのでした。

 属州であったユダヤの指導者たちには死刑の決定権は
なく、必然的にローマ帝国のユダヤ総督であるピラトの
裁決を仰ぐ結果になることは織り込み済みの話で、一連
の逮捕劇も弟子たちの逃亡劇もシナリオどおりの展開で
あったというわけです。

 ところで、

 ユダの裏切り行為が、イエスによる指示であったこと
が、『新約聖書』の経典から外された『ユダの福音書』
の記録によって、あきらかにされつつありますが、この
記述は、後にキリスト教団の存続の都合により歴史から
抹消されてしまいました。

 たとえば、それは、


ユダとイエス (ユダの接吻) ceramicarte.majo.moo.jp

 こういうことだったのかもしれません。 

 「過ぎ越し祭り」が始まる3日前までの1週の間に
イエスとユダが、極秘裏に話し合いをもっていたとする
内容の古文書が発見されたのです。


        『ユダの福音書』 natgeo.nikkeibp.co.jp

 偽書・偽典とされる『ユダの福音書』なる古史古伝
(古代史の主要な資料とは、著しく異なる内容を伝える
文献)です。

    ユダの福音書 - ユダの福音書の概要 - わかりやすく解説 Weblio辞書

 ユダの福音書(写本の最初のページ)

 ★ その『ユダの福音書』によれば、

 イエスの教えを真に理解しているのは、ユダだけで
あり、イエスはユダをほかの使徒よりも一段上の存在
として彼らを導いて行くのはユダの仕事だと語ります。

 要するに、

 最もイエスから信頼されていた弟子が、ユダであり
実質的No.2だったユダに対して、イエスはさらに、

 「お前は、真の私を包むこの肉体を犠牲とすること
で、すべての弟子たちを超える存在になるだろう」と
話し、イエスを包む物質としての肉体を、イエスから
取り除き、内なる真の自己、つまり「神」の本質
を解放するように諭したのでした。

 つまり、これが、

キリストの受難 神様の領域
       画像元:godarea.net  

 〝裏切り〟とされる行為における真実の一片であり、
決してイエスをサンヘドリン(ユダヤ教の最高法院)に
売り渡したわけではなく、素直にイエスの言葉に従った
結果が、捕縛され、たらい回しの裁判の末にゴルゴダの
丘へ続く 「ヴィア・ドロローサ」(悲しみの道)を辿り、
贖いの十字架に果てるという一連の事件の顛末なのです。

 そのすべては、

 
            画像元:christianpure.com


      出典:blog.goo.ne.jp     

     
      「完了した !!

 イエス自身の、否や、パウロが描いた周到なる奸計
(シナリオ)に基づいての野外劇(一大ページェント)
であったというのが、ダ・ヴィンチが導いた結論です。


     イエスの死(磔刑) www.jizai.org

 要するに、状況から判断するに最も史実に沿った真実
により近い信憑性に富んだものであると考えられる記述
が、こうした古史古伝の中から見つかるのです。

 そうだとすれば、

 イエスの十字架上(磔刑)での顛末の一切が自作自演に
よるものであったとの疑いが新たに生じてきます。

 イエスが、パウロの思い描くキリスト化計画に乗った
最大の理由は、ユダヤ社会におけるイエス共同体である
ユダヤ教ナザレ派の行く末に不安を感じていたからです。

 ユダヤ教の他派からの迫害の度合いが日増しに強まる
傾向にある中で、その窮状を打破するには共同体の責任
を自分一人が背負うことで解消できると考えたイエスは 
、計画の一部を変更・修正することで解決可能なことを
見つけ出していたのです。

 弟子たちのすべてがイエスに離反し、彼を否定する者
となれば、迫害の恐れは消滅し共同体は地下組織化して 
抹殺から逃れ、存続することが可能になると踏んでいた
のです。

 パウロのシナリオによると、処刑の後にイエスは復活
する手筈で、それを実際に目撃したと弟子たちが口裏を
合わせることで『旧約聖書』に預言されていたキリスト
の降臨をイメージさせるというものでした。

 つまり、

 🅰 見せ掛けの離反による教団の地下組織化 
 🅱 死からの復活によるイエスのキリスト化

 イエスのアイデア🅰とパウロのシナリオ🅱の合作が
最後の晩餐の場で確認された〝イエス・キリスト計画〟
の二大要件だったのです。

 

 さて、

 イエスの死後、かつてイエスに従いながらもイエスの 
逮捕とともに彼を見捨てて逃げ去った弟子たちが、復活
した後のイエスに会うというストーリー(顕現体験)は、
パウロとイエスの合作による〝イエス・キリスト計画〟の
フィナーレを飾るイベントですが、


             『復活』 cdn-news.org

 イエスは今も「神」によって生かされているという
信仰にヒモ付けられ、イエス自身を「神」と同一視し
、〈神であり、神の子キリストでもある〉として、この
イエス・キリストを信仰と宣教の対象としたわけです。

 こうして、初期の原始キリスト教が成立するのですが
ここで言うキリスト教徒は、とりわけイエスの死を人間
の罪を贖(あがな)う犠牲行為と信じて、この贖罪信仰
をキリスト教の教理の中心に据えるのです。


            『復活』イメージ blog.goodtv

 それにしても、イエスは尋常ではありませんでした。

 如何に強く、高い志があったとしても、たとえそれが、
人類を救うという妄想に憑かれた結果であっても、自ら
進んで死を選ぶということは常人には不可能な行為です。

 それを実践して見せたイエスの姿を目の当たりにした 
弟子たちはイエスが本当にホンモノのキリスト(メシア)
だと思ったに違いありません。

 その思いは刑の執行後にさらなる確信に変わります。

 イエス=キリストであるという偽りの作り話と復活の
アイデアは、パウロが考え出したペテンであり、究極の
イカサマですが、多少の医学知識があったイエスは事前
に弟子たちに対して暗示をかけていました。

 今で言う催眠術のようなもので、後催眠暗示を仕掛け
ていたのです。


   意識の彼方へ:催眠現象の秘密と魅力 note.com Photo by mirecat

 百人隊長であったロンギヌスの槍で死を確認された後、
三日後に復活したとの記述はすべての福音書に共通する
ものであり、実際に弟子たちにはそのように感じ、その
ように見えたのでしょう。

 イエスの語り掛ける言葉が聞こえた点に関して言えば
深い悲しみを有した者ならば、現代でも一般に知られて
いる心理現象として、特段に疑わしい事例とは言い切れ
ませんし、非科学的であるとも言えないでしょう。

 いずれにしても、

 弟子たちは、イエスがキリスト(メシア)であったと
信じ、それを証明するための復活神話が地下組織化した 
教団によって広められ、信者は増え続けて行ったのです。

 このあたりの事象についても、 

 サバタイ・ツヴィが改宗した後のサバタイ派における
行動パターンや信者の増加現象に心理的な同一性や共通
する類似の傾向が見て取れますが ・・・


            画像元:christianpure.com

            画像元:christianpure.com

            画像元:christianpure.com

 そして、いよいよ、

 中世のキリスト教世界においても「掌返し」のような
十字軍の遠征が始まるのでした!

  「掌(たなごころ)を返す」ほど簡単って話! 
 それとも、態度が急変することのたとえなの?
  
    「その両方の意味じゃ!」

     ま、まさか、お前さん!
 
  「意趣返しを企んじゃおるまいな!」
 ええ  
 
  「この怨みハラスメント!?」
 
      そ、そっち なの?
 
   ・・・ って、おいおい、
  
  (掌返しなのか、手のひら返しなのか?)

           画像元: domani.shogakukan.co.jp
          どっちやねん!
    さて、次回では「掌返し」というよりは、むしろ「意趣返し」だった
   〝十字軍の遠征〟についての考察を、『ダ・ヴィンチの罠』仕様で解説
    してみたいと考えています。         

        
     意趣返しハラスメント        う~む  (^▽^;)(^^ゞ  

     … to be continued !!

     
           なんだかなぁ! 


            画像元:christianpure.com

            画像元:christianpure.com

            画像元:christianpure.com

         
       画像元:eiga.com        パウロの肖像

         symbol2 ダ・ヴィンチの推理は続きます。

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