自然と沈静化して、誰も口にしなくなったと思ったら …
今度は 『はだしのゲン』 ですか
しかも、騒動がキッカケとなって単行本が売れに売れて
いるとのこと、なんともヤブヘビな展開です。
事の起こりについては、もう十分に周知されていることと
思いますので省きますが、「見てはいけない」
と言われれば言われるほどに、見たくなるのが人情という
ものです。
もしも、この騒動が起きなかったら松江市に限らず全国
の学校図書館での 『はだしのゲン』 の貸し出し数
は横ばいから やや下降気味傾向にあったのでは、と適当
に推察(根拠ゼロながら)していたのですが … … …
それが今や、予約が殺到する始末 …
正直に言って 『はだしのゲン』 は、わざわざお金
を払ってまで読みたいと思うようなマンガではありません。
子どものためを思い、活字より親しみやすいという理由
でマンガ本を購入するにしても 『はだしのゲン』 を
選ぶ親は少数派でしょう。
「マンガ世界の偉人」 とか「マンガ日本昔ばなし」 などが
一般的でアカデミックなもの以外では、「ドラえもん」 とか
「ちびまる子ちゃん」 などが精々でしょう。
『はだしのゲン』 は、学校の図書館に置いてある
からこそ、かろうじて読まれる類(たぐい)の本で、書店とか
マンガ喫茶にあっても見向きもされないものなのです。
他にもっと刺激的で興味をそそるタイトルと魅惑的な内容
のマンガ本が数限りなくあるからです。
学校の図書館というところは、心理的には窮屈で肉体的
には退屈きわまりない場所なのです。
中学はともかくとしても、小学生レベルでは基本的に場が
もたない空間で、唯一、ホッとできるのがマンガコーナーの
スペースしかありません。
もちろん、これは平均的な成長を遂げたと思っているだけ
の 2号 の勝手なる憶測であって、あくまでも精神年齢に
よる推測の域を出ないものですが …
よしんば、それが思い込みに等しいものであったとしても
子どもたちが喜んで手に取るものは、やはり ハードカバー
や活字だらけの冊子よりも、マンガ本を真っ先に手にする
はずなのですが …
そうした数あるタイトルの中でも先に手にされていくのは、
マンガで学ぶ日本史やマンガ偉人伝的な作品と「ブッダ」
や「ブラックジャック」などの手塚作品にはじまり、名のある
人気作品群がそれらにつづくものと思われます。
そうして、最後の最後、一番遅れてやっと手にするマンガ
本が 『はだしのゲン』 ではないでしょうか
当然ながらこれも憶測以外のなにものでもありませんが、
件(くだん)の学校図書館に置いてあるからこそ読まれる類
(たぐい)の本というのは、そういう意味で言ったのです。
最近の子どもたちのことはよくわかりませんが、それでも
小学校の図書館は独特の閉鎖空間であることに変わりは
ないでしょう。
だとしたら、マンガの求心力は今でも活字の比ではない
はずです。
その急所とも言える学校図書館での「閉架措置」の報道
に、1号 さんはやられたと思って、食ってかかってきたの
でしょうが、結果オーライ じゃないですか
意味不明の方は 「『はだしのゲン』問題」 を
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/321.html(参照)
さて、
この騒動も冒頭の麻生発言よろしく、まもなく沈静化する
というか、別のホットでフレッシュな素材が次に提供される
はずですので、そう長く続く話題ではないかもしれません。
だからというわけではありませんが、5号 が取り上げ、
1号 さんも続編として記事にしたので、オレ も … って
ことではありませんよ
余りにもこの話題で持ちきりとなっている世情を垣間見て
あちこちで沸騰している様子に、遠慮も躊躇もなく便乗を
させてもらったという次第です
この騒動自体はバカバカしいものですが、2号 としては
あらためて思い直したのです。
『はだしのゲン』 のような作品は、学校以外では
なかなか読む機会に恵まれないけれど、あの特殊な閉鎖
空間である図書館(室)にあってこそ相応しいものだという
ことを再認識させてくれただけではなく、一般購入の機会
までも増やしてくれたわけで、むしろ松江市教育委員会に
は感謝を申し上げなくては罰があたってしまいます。
それでも、なお、自論を押し通すのだとすれば、
『はだしのゲン』 は、学校の図書館(室)で手に
すべき本であり、学び舎としての特殊な空間で、初めて
現実(メルヘンではない痛みの伴う不浄な世界)に触れる
ことのできる貴重な作品だと信じて疑わないからです。
「ピカを落したアメ公
なんかに負けるな !!」
「頑張れ、ゲン !!」
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