ダ・ヴィンチの罠 地球号

　先月のことでした。

　11月13日の金曜日、突如として起きた悪夢。

　そんな、

　同時多発テロの惨劇に見舞われたパリでは、
現在、国連気象変動枠組み条約第21回締約国会議
（COP21）が真っ最中ですがテロの脅威だけでなく、
地球は今、深く傷つき悲鳴を上げている状況です。

　　　　　
　　　　　　　　　　　 出典：blog.goo.ne.jp

　その悲痛な叫び声は、集中豪雨による洪水や局地的な
ゲリラ豪雨に旱魃、熱波や寒波などの異常気象や食糧難
となって、人類や他の動植物の生存を脅かしています。

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　出典：news24-7.jp

　国連によれば、過去20年間の気象災害による死者数は
60万6千人を超えているそうで、1960年代以降には月面に
向けてアポロ宇宙船を 80年代以降は スペースシャトルを
次々に打ち上げた米フロリダ州沿岸にある米航空宇宙局
（ＮＡＳＡ）のロケット打ち上げ施設までもが、温暖化による
海面上昇で“水没”の危機にさらされているといいます。

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　出典：ecoichi.com

　年々と酷さが増してきている深刻な状況に待ったを
掛けられるのか、温室効果ガスの２大排出国である米・中
が削減目標を示すなど危機意識は高まっていますが
要は、実効性の有無が大事であって、先進国の責任だ
とか発展途上だから許されるとかの問題ではなく 運命を
共にしている同じ「宇宙船地球号」の乗組員である
という観点から、実りのある会議にしてもらいたいと心から
願わずにはいられません。

　なにしろ、

　我らが「地球号」における難題は、この温暖化
の問題だけではないのですから ・・・


　頻発するテロや凶悪な犯罪に巻き込まれたり、抗生物質
に耐性をもつ細菌や突然変異するウイルスなどによる思い
もかけない新たな感染症の発生など …

　明日にはいったい何が起こるのやら予測もつきませんが
テロの遠因としての格差や貧困の問題にしても、耐性菌や
ウイルス変異にしても、自然や生態系のバランスの乱れが
それらを誘発させていることはほぼ間違いありません。

　ここ100年ほどの人間の営みが大気も水も変えてしまい、
地上の自然は破壊され、50年で地球の外側は宇宙ゴミで
いっぱいになってしまいました


　　　　　「宇宙ゴミ」 　出典：ＥＳＡ（欧州宇宙機関）

　地球上のいたるところに人間の烙印が押され、手つかず
の自然を探すのが困難なほどに自然という自然には人間
の手が加えられています。


　
　すでにエコロジーの概念をもっていたダ・ヴィンチ
には、科学の発展が自然にとっては好ましからざる方向に
突き進むことがおおよそはわかっていました。

　ローマ・カトリック教会の言う「神」はニセモノで、本当の
「神」がいるとしたならば、その「神」は永遠に神聖
な存在ではあっても、我々（人類）の所業 を宿命として
是認しているのか 是認はしないが介在しないと決めて
いるのか 無関心なのか それとも、不在なのか
あるいはもう、死んでしまったのか

　ちなみに、19世紀に、

　ドイツの哲学者ニーチェは「神は死んだ」と言って
キリスト教を激しく攻撃したわけですが、

　ダ・ヴィンチは一切の介在ができない存在であると
考えていたと思われます。

　つまり、

　「神」＝自然＝サムシング・グレート

　という図式です。

　この世界のすべてがサムシング・グレートの
内にあり、一神にて多神、多神にして汎神 ・・・

　といった概念でしょうか。

　ところで、

　きょうも悠然とたたずむ富士の山が見えます。

　幼い頃からそこにある不二の山 ・・・

　静岡人にはあたりまえの景色として気にも留めなかった
富士山のことを父も母も死火山だと言いましたが、学校
では死火山ではなく休火山だと教わります。

　そして、大人になって気がつくと富士山は …

　いつの間にか活火山となり、今やいつ大噴火しても
おかしくないどころか確実に噴火が起こるとされています。

　歴史の教科書にしても 絵に描かれた源頼朝や足利尊氏
とされていた人物が違っていたり、聖徳太子にいたっては
その実在が疑われ、お馴染みの顔も別人とされています。

　新たな発見や最新の研究（知見）によって、過去の常識が
覆され、歴史が修正されるのはある意味では当然ですが、

　そもそも歴史は勝者のフィクションであって、闇から闇へと
消されていった真実がどれほどあったのだろうか、と考えて
みたときに、偽装され、改変・改竄される歴史の真実を時代
の当事者（主に敗者の側や事実関係を記録しようとした者）
たちが勝者に気づかれないように必死に真実を伝え残そう
とした痕跡を見つけるのは、おそらく歴史学者にとって快感
であることは疑いようもありません。

　但し、

　「白い巨塔」に代表される大学病院や学者の世界の
閉鎖性に伴なう序列や権威に屈しないだけの気概と勇気
があっての場合の話ですが ・・・

　学者でもなく、そんな権威の巣窟や社会とも無縁である
市井の人間（一市民）だからこそ、誰に臆することも誰かに
阿（おもね）ることもなく、自由な着想と想像力だけ
で、トンデモな戯言を発することができるわけですが
、往々にして真実とはそうしたものの陰でひっそりと息を
潜めていることがあるのです

　ダ・ヴィンチの巧妙な「罠」もまた深く静かに潜行する
潜水艦 の如くに人知れず仕組まれていたわけですが、
テクノロジーの発達によって、誰にも見えて 誰もが知ること
が可能となった現代という時代においても、なお、500年
という時間の垢にまみれて、より一層の不思議 さ
と怪奇性を醸し出しているのです。

　たとえば下の画像ですが、あなたには何に見えますか

　　　　　　

　『スター・ウォーズ』に登場するダースベイダーや
トルーパー、それとも『プレデター』としての異星人 …

　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　ダースベイダー
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　トルーパー
　　
　　　　　　　　　　　　　　プレデター



　これは『聖アンナと聖母子』のデッサンとしての
『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』 のある
部分（〇印）を反転させた鏡絵（ミラーイメージ）ですが、


　　　『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』のデッサン画

　この位置は、ドラゴンレーダー（合体・合成画像）の針
である洗礼者聖ヨハネのポジションに相当します。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　下絵をスーパーインポーズさせたドラゴンレーダー

　『モナ・リザ』 の向かって左側にある黒いマーカー
（半円形の目印）を所定の位置にセットして右に90度回転
させた時の針 （洗礼者聖ヨハネ）の指先が示すのは、


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　『モナ・リザ』の背景のにあたる部分で、

　　　　　

　そこを中心にして反転させると、




　頭に王冠をかぶり、マントをまとった姿の宇宙人グレイの
ような奇怪な顔が浮かび上がってきます。



　あくまでも基本的なスタンスとしては、偶然にそのように
見えるという立場ですが ・・・

　ドラゴンレーダーが示す位置やポイントに偶然にもそれら
が現れることは不思議さを通り越して「ひょっとして」
という確信めいた誘惑にも似た心の囁きを拒み切れなく
なるわけで、これもまた、ダ・ヴィンチの狡猾な「罠」に
嵌まってしまった証拠なのかもしれません。

　しかしながら、

　このダースベイダーやプレデターのヘルメット姿のように
見えるものに騙されてはいけません。

　肝心なのはその下に写し出されているものこそが重要
なのですが、その解説は次回以降とさせてください。

　前回の『ダ・ヴィンチの罠 異星人』の最後で

　 http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/443.html

　ダ・ヴィンチが手稿に残した『胎児のスケッチ』や
『立ったまま性交する男女の解剖図』 の
描写に誤りがあることが、むしろ、ある事柄に対し決定的な
示唆を提供するものであるとして、その解説を今回の
記事で行なう予定でしたが、前述の鏡絵（ミラーイメージ）
とも関連する内容ですので、それらも合わせて次回以降と
いうことでご理解のほど宜しくお願いします。

　さて、

　ギリシャ神話の美の女神アフロディーテがローマ
神話ではビーナスと呼ばれるようになるのですが、

　それに因（ちな）んで、英語で Venus と名付けられた
星が、「明けの明星」や「宵の明星」とされる金星です。

　19世紀の科学者たちは、この星に生物がいる可能性が
高いと考えていたようで、地球よりも太陽には近いけれど
も表面が厚い雲に覆われているので熱帯のような環境を
想像していたようです。

　　

　誰もが金星人の存在を期待し、厚い雲は地球と同じ
ような水蒸気などでできていると決め込んでいましたが、

　その素顔がようやく見えてきたのは50年ほど前からで、
米・ソが争って探査機を飛ばした結果、厚い雲は硫酸で
あり、表面温度は摂氏400度以上という過酷な環境である
ことが観測されました。

　46億年前に仲良く誕生した「姉妹星」や「双子星」
と呼ばれる金星は、地球と大きさも形質も似かよっていて
、太陽の周回軌道も地球と同じくほぼ円形であるのに、

　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　同縮尺の金星と地球

　何故に、ここまで環境が分かれてしまったのでしょうか

　金星にも大気がありますが、成分の96％は二酸化炭素
で強力な温室効果がその原因のひとつだとされています。



　昨日、

　日本の宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）の惑星探査機
「あかつき」が５年前のエンジントラブルを乗り越えて
、金星への軌道に投入されたという報道がありました。

　順調に行けば２年間にわたる観測が続けられるそうで、
「姉妹星」や「双子星」と呼ばれた金星と地球
との環境の違いが何故に生じたかの理由を探ってくれる
はずなのですが ・・・

　「宇宙船金星号」の姿がそのまま、温暖化
に無策だった場合の「宇宙船地球号」の
未来だったということのないように祈るばかりです
　　　　　
　　　　　　　　　　 　

　… to be continue !!


　「ＣＯＰ２１か何か知らないが、今が良けりゃあ症候群
が蔓延しているご時勢に、その場しのぎの妥協案が
精々だろうさ」　　　　

　　「それにしても、カップ２１って、
　　　　　　　　　どんだけデカイんじゃ」

　　　　　

「ＣＵＰじゃなくてＣＯＰです !!」

　　　　　　　　　　　　

　　　　
　　　　　「むむむ ・・・ 」