透明人間たちのひとりごと

世界のモノサシ

 グローバル化のなかにあって 世界のモノサシ
される指標や指数が、如何ほどの精度と確度をもって納得
するに値する整合性と正確性を有するというのでしょうかeq

 まったくもって、理解できません。

 独断と偏見がまかり通る透明人間2号にとっては
摩訶不思議とも思える調査報告が先日公表されたのです。

 ダボス会議を主催することで知られるスイスのシンクタンク
世界経済フォーラム」(WEF) が、ジェンダーギャップ指数
(GGI)に基づく世界の男女平等ランキングを去る
10月24日に発表しました。

 この「2012年版世界男女格差報告」では、
調査対象となった135カ国のなかで日本は101位となり、前年
より3つ順位を落しました

 この指数は、政治、経済、教育、健康などの男女間格差に
関する14の指標から算出されたもので、日本は女性議員や
女性管理職が特に少なく、政治の世界も企業の幹部も男性
によって占められていると指摘され、先進国や主要国のなか
でも最低水準の評価となっているのです。

 1位はアイスランドで、上位は北欧諸国に占められていて、
アメリカは22位です。

 ちなみに、経済発展が著しいアジア諸国では中国が69位、
インドが105位、韓国が108位と下位に低迷しています。

 そんななかで、アジア太平洋地域に枠を広げると第6位の
ニュージーランドがトップで、アジアでは第8位のフィリピンが
最高位にランク付けされているのです。

 この結果を見て、日本の順位(101位)に合点が行ったり、
腑に落ちるという人が果たして何人いるのでしょうか

 そもそもが、第8位に位置するフィリピンに対する101位の
日本との不平等とも思えるような格差をもたらす要因とは …

 そして、男女間の不平等さの 条件材料 とは …

 一体全体、何なのですか

 「国連開発計画」(UNDP)が2009年まで公表していた指数
に、ジェンダーエンパワーメント指数(GEM)があります。

 この指数における日本の順位は、2009年には109カ国中の
57位でしたが、指標の評価や集計方法の適正度合いなどに
多くの批判が寄せらた結果、2010年からはGEMに代わって
新たにジェンダー不平等指数(G I I)が採用されました。

 GEM は、国会議員の女性比率、行政職や専門技術職に
 おける女性の割合、勤労推定所得の男女差の3つの指標
 に基づいて算出されたものですが、抽出の方法が不適切
 でエリート女性や経済的に優位な女性に偏向しているうえ
 に、家事・育児等の非市場的労働活動の計算や母子家庭
 などの貧困女性が排除されていて、指標の選択や集計の
 不適正が問題とされていました。

 対して、

 G I I は、性と生殖に関する健康分野、エンパワーメント、
 ジェンダーに基づく不平等の3分野5指標(妊産婦死亡率、
 若年出産率、女性国会議員比率、中等以上教育終了率、
 女性就労率)に基づく数字です。

 こちらには、教育終了率や就労率が加味されていますが、
 日本で顕著とされる専攻分野の男女差や賃金の男女格差
 などは排除されています。

 その結果、日本の順位は、2010年に169カ国中第12位で、
イギリスは32位、アメリカは37位にランクされています。

  さて、GG I right 2012年101位、GEM right 2009年57位、
G I I right 2010年12位と調査の年度こそ違え、下位、中位、
上位と三者三様の評価となった日本の順位は、我々に何を
訴えようとしているのしょうかquestion2

 我田引水、牽強付会を旨とする 2号 の見解はひとまず
置いておくことにして、GG I で指摘されていた女性議員や
女性管理職者の数が少ないという問題にしても、どれほどの
日本の女性が政治家や企業の幹部になりたいと思っている
のでしょうか   これは大いなる疑問点です。

 仮に、一定数の需要があったとしても、〇〇チルドレンとか
〇〇ガールズのようなお飾り議員や感情的な逆ハラ上司に
悩まされることになりはしないかと余計な心配が尽きません。

 決して女性を軽視しているわけではないのであしからず

 それに、男女平等意識の的外れな指標による指数の上昇
が、アジアで最上位となったフィリピンの第8位という結果に
如実に表れていると思われます。

 フィリピンの男たちは、まともに仕事をせずに昼間から道端
にしゃがみ込んでタバコを吹かしている輩(やから)ばかりで
懸命になって働いているのは多くの女性たちなのです。

 そんな第8位にランクされる国と僅(わず)かな小遣いでも
小言も言わずに鵜飼いの鵜のように頑張っているお父さん
たちが属する日本の国が101位だなんて、誰がどう見たって
オカシイでしょう

 日本に限らずとも、現代は 女尊男卑 で日が暮れる
時代だと言っても過言ではない情勢なのに …

 たとえば、日本が101位のGG I のランキングで…

     1 3食昼寝付きが可能な女性優遇国はquestion2

     2 女性の進学率や教育水準の高さはquestion2 

     3 家庭のサイフは誰が握っているquestion2

     4 女性専用車両のない国はquestion2  ... etc ... 

 … などと、日本よりも上位にランクインした100の国々に
訊(たず)ねてみたいものです。 

 日本には出来るなら一生働きたいとする女性がいる一方で
結婚後は専業主婦でいたいと願う女性たちも多いのです。

 女性の社会進出に対する願望は一律ではありません。

 その国の属性やお国柄における満足度や幸福度の集計
も調査報告と同時に開示すべきでしょう。

 ところで、

 こうした男女格差の調査報告(順位付け)の趣旨や目的は
何でしょう  そこが 2号 にはよく分らない点なのです。

 「所変われば品変わる」 のは、あたりまえのことなのに
郷に入っては郷に従え」 とばかりにグローバル化を楯に
世界標準とすべきスタンダードを手前勝手に拵(こしら)えて
独善的に発表しているようにしか思えません。

 どだい男と女、素材は一緒でも設計図はもとより外観から
組立工程さらには加工方法までもが違うのです。

 当然のことに完成品は、その用途も目的も違うのですから
ジェンダーギャップがないほうが不思議なのです。

 それを、ああだ、こうだ。と要らぬ指標や指数を持ち出して
比べることにどれだけの意味があるのでしょう。

 モノサシとしての尺度の不適確さは言うに及ばず、結果と
してのランキングのいい加減さは、有らぬ誤解を招くだけで
はなく幻想を膨らませ、誤った価値観を覚醒させる幻覚剤
や覚醒剤にも匹敵する危険な代物だと知るべきなのです。

 おっと、過激になってしまいました!
 
 危険な表現に流れてしまったので、ここはひとつ冷静
なって、改めて三者三様の結果となったそれぞれの指数を
分析してみることにしましょう。

 世界経済フォーラム(WEF)のジェンダーギャップ指数
(Gender Gap Index : GG I)は、その指標群から察するに
女性が自ら自主的に仕事に取り組み参画する度合いを
はかる指数であると考えられます。

 一方の、

 国連開発計画(UNDP)のジェンダーエンパワメント指数
(Gender Empowerment Measure : GEM )は、政治などの
社会進出と経済参加に関する女性への機会提供力に焦点
が当てられていましたが指標や集計に偏りがみられた為に
ジェンダー不平等指数(Gender Inequality Index : G I I)
に差し替えられ、保健分野、エンパワーメント、労働市場の
3つの側面から国としての人間開発の達成度合いをはかる
ものとなりました。

 こちらは、人間開発が阻害される要因が少ないほど、国と
しての努力が評価されるものです。

 ですから、いずれにしても UNDP の指数(GEM・G I I)は
大雑把に言えば国の努力を評価するための数字なのです。

 従って、UNDP が示す 「国がどれだけ不平等をなくす
努力をしているのか
」 については、かなり頑張った12位で、
男女共同参画における機会提供の努力については、57位、
WEF が示す「女性がどれだけ仕事を得るための努力を
しているのか
」 については、101位ということなのでしょう。

 要するに、現代日本では …

 「国は相応の努力をしているけれど、
 女性は積極的な努力をしていない」


 という残念な結果が導かれるわけです。

 このことをある意味で傍証する日本のデータとして …

 kirakira2symbol2生まれ変わるとしたら男がいいか女がいいか

 exclamation http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2475.html(参照)

 をチェックしてみてください。

 こうしてみると、

 ケチをつけるつもりでいた 「世界のモノサシ」
とやらも見方を変えれば、まんざらではないのかも …

 そういえば、惜しくも2011年のG I I は、2つ順位を下げた
14位だったそうですが …

 女性天国の日本では、誰も興味ないですよね

 はてさて、今回の記事って、

 一体、何だったの…

コメント一覧

悲しき天使の口笛
そこが女性にとって天国であるということに気づけない人が大勢暮らしているのが、日本という女性天国の国なのですが ...
お台場シティー
今回の報告(ジェンダー・ギャップ指数)では153カ国中で121位だとか・・・

ダイバーシティを言うなら、むしろ、様々なモノサシが必要で、それこそが多様性でしょ!
おいら
http://sin-sei.at.webry.info/
ふぅぅ、ここまで読んだ。脳の筋肉が筋肉痛を起こしてます。脳に筋肉などねぇ!なんて突っ込みはなしですよ。

いやいや、全く同感ですな。価値観の違う国を同じ基準で・・・失礼、モノサシで測るってのがナンセンスなんだな。
ココナン
水の惑星「地球」ではダイヤモンドが貴重かもしれませんが、
ダイヤモンドで出来てる星では、水が最も貴重かもしれません。

この世界に絶対的なモノサシなんてないのですから…
バカボンのパパのパパ
わしのモノサシは、計測自在の「バカボンのパパ」なのだ!
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ノンジャンル」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事