透明人間たちのひとりごと

晴耕雨読

 例えばのび太くんが一年の中で一番嫌いな月は「6月」とか言っていたような言わなかったような。
 理由は「休みがないから」

 その、6月が来た。
 6月といえば雨。

 雨自体はそんなに嫌いじゃない。
 仕事とか、服装とか、そういうことがからんでくると雨はうざったくなる。

 あ、あと雨の日の夜の車の運転もやっかいだ。

 そういえばここしばらく「稲妻」をみていない気がする。
 雷のときの空から地上へ貫く光の線。
 光なのに、直線ではない。
 空の機嫌が悪いようでいて、どこか気持ちよさうな表情。
 しばらくしてから、轟音が響く。

 小学校のときだったか、とてつもない(と、いっても七夕豪雨の比でもないが)雨が降って授業が午前中だけで終わった。
 しかし、雨と雷がひどくて落ち着くまで教室で待機だった。

 そのとき、クラスのみんなで稲妻を見て楽しんでいた記憶がある。

 一度にあんな数の稲妻をみたのは初めてだった。
 怖くて泣いている女の子もいるけれど、そんなのは無視で、
 とにかく「くるか、くるか、……きたー!」
 とあの一瞬の光を花火のように楽しんでいた。

 雨の日、室内で、雷観測☆

 いいな。

 どうして子供のころはあんなに時間の流れがゆっくりだったのだろう。

 ま、いっか。どうでも。
 21世紀ボーイは、ピンクの電話を知らない。
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