ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■モダン和室~京唐紙の襖~WEBオープンハウス~第132話

2009-04-14 23:11:43 | ■建築家の自邸・WEBオープンハウス
このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。


◆目次はこちらから

◆自邸のプラン図はこちらから

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母親の和室の襖紙が貼られました。
オープンハウスの時は間に合わず、情けない姿をお見せしていましたが・・・
コレで母親の家は完成形になりました。

準耐火構造の我が家では、和室は本壁造の為本格的な和室とはちょっと違うんです。
付け柱を付けてそれっぽくする事も出来たんですが、モダンな和室としたいので敢て柱は付けませんでした。

その代わりイロイロな素材を取り入れ少し遊ばせてもらいました。

京唐紙・瓢箪柄


その一番はこの京唐紙。
先日上野の東京松屋さんで選んできたものです。


京唐紙・ひょうたん柄


柄はこのひょうたんのものを選びました。
唐紙とは襖に施す版画のようなもので、紙と版の色を打ち合わせで決めて染め上げていただいたんです。
う~ん可愛らしい。

襖は戸袋に引き込んで普段は収納できるようになっています。
来客があったときだけ仕切り、このひょうたん柄のから紙がお出迎えする予定です。

なぐり仕上げ


床の間はフローリングで代用しています。
スプーンカットといわれる仕上げを施したフローリングで、床の間に使ったら面白いだろうなぁって思ってたんです。

凹凸のなぐり加工が和の空間に馴染んでいい感じです。
嫁さんが選んでくれた藍色のクロスや襖紙ともバランスが取れていると・・・
自画自賛です(笑)

ちなみに床の間の照明はイサム・ノグチのAKARIです。
これもまた定番デザインですがいい物はイイ!
壁のスイッチでON/OFFが出切る様になっています。


モダン和室


四畳半の和室なのですが、吊り押入れとして床の間を利用可能とすることで、寝泊り可能な空間になっています。

障子は雪見障子としてます。
障子の下半分を持ち上げお庭が見えるようになっています。

まだお庭が完成していないので、外構工事が完了したら襖を開けてお見せいたしま~~す。

※補足※

我家の唐紙は京唐紙の摺り師・本城武男さんの手掛けた唐紙です。
桂離宮や二条城などの唐紙製作にも携わったとか・・・
職人さんが丹念に摺りおろした模様はとても美しく、和室のみならず洋室にもマッチングのいい素材かと思います。
→丸二さんの京唐紙のページ(本城さんが手掛ける唐紙)
ちなみに私が購入したのは東京の代理店の東京松屋さんです。
→ショールームに伺った際の記事はこちらになります。(現地では色見本等をご覧になれます)


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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2009-04-19 01:17:05
京唐紙、すごく素敵だと思います!
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京唐紙 (akatuki)
2009-04-19 23:57:53
>Unknownさん

コメントありがとうございます!
母親の反応が余りにも良くなかった(無反応)ので不安だったんですけど、遊びに来てくれた方々の反応が上々で満足です。
ほんと、そういう評価をいただけて嬉しい限りです。
ありがとうございます!
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Unknown (コメント)
2009-08-12 23:43:03
余計なことかもしれませんが…たまたま見つけたので…京唐紙は京都の唐長さんだけがつくっていて、卸しや他での販売は一切せずに京都の唐長工房に行かないと手に入らない、ということに徹してブランドを守っていらっしゃるようです。
近頃、本当に唐長のフェイクが多くて本当に困っていると先日、唐長さんを訪ねたとき、おっしゃってましたよ。江戸時代から日本で唯一続いてきたとされる唐紙屋唐長さんが私は大好きで、守り伝えてほしいと思っています。
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コメント遅れましてすみません (akatuki)
2009-08-17 09:01:16
>コメントさん

返信遅れましてすみません。
確かに京唐紙というと唐長さんが一番の老舗だという認識ではいるんですけど、唐長さんの唐紙のみが京唐紙というのはちょっと違う気がします。

私は京都に唐紙を選びにいく余裕がなかったので、東京松屋さん(江戸唐紙)の老舗を経由して丸ニさんに依頼したわけですが・・・
東京松屋さんの話しですと、江戸時代には多くの唐紙師がおり、競って様々な柄を開発していったという話しで、江戸の柄も京の柄も、いろいろ混ざり合って発展していったといっていました。
その後、関東大震災や戦争で江戸唐紙の版木は大半が焼失して、東京松屋さんでは残った版木や人気のある版木を修復等をしながら現在に至るそうです。

私が頼んだ瓢箪柄は丸ニさんのものですが、こちらも江戸時代からの老舗の京からかみのお店であり、唐長さんの柄等を真似て商売しているという事ではないように思います。

昔の職人さんが切磋琢磨して、柄を開発してきた中で、もしかしたら全ての図案が唐長さんのオリジナルだったのかもしれませんが・・・
江戸時代中期に京都で13の業者がいたという事を聞いていますので、唐長さん以外のものは京唐紙でないという事は少し違うように思います。

もしかしたら、それらの柄を本当に真似て、歴史や伝統を重んじないで最近売り出している業者さんがいるのかもしれませんが・・・
といっても、私も丸ニさんの工房や唐長さんの工房に行った事がないので細かい内容がどれほど正確に把握できているかはわかりません。
とりあえず、私の知っている情報のみでコメントさせていただきます。

今度、京都に行く際は是非唐長さんの工房に赴き実際の唐紙などに触れてみたいと思っています。
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唐紙 (石原保雄)
2010-01-11 17:37:59
和 唐紙襖の白木無地の框
  まったく 戴けませんが‘

  唐長からのコメント無かったのですか?
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厳しいご指摘 (akatuki)
2010-01-11 22:52:26
>石原保雄さん

厳しいご指摘ありがとうございます。
唐紙は東京松屋さんを介して購入しているので唐長さんからアドバイス等をもらったわけではなく、設計士として私が決めました。

本格的な和室を目指しているのではなく・・・
リビングの延長として作っているのと、閉めた時のリビング側からの見た目を重視しているのでこのような形になったんですよね・・・
私も唐紙を扱うのが初めてなものでどのような使い方をすべきだったかもう少しアドバイスをもらうべきでしたね・・・
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